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 月例クラブイベント『デパートメントH』から生まれたラバーの美術家サエボーグの躍進が続いている。

 『デパートメントH』とは、90年代前半から続く、月例クラブイベントで、ドラァグクイーンや女装ばかりでなく、身体改造やボディサスペンション、ゼンタイ、着ぐるみ、ラバー愛好者まで、あらゆる性癖やカルチャーの受け皿として、東京のアンダーグラウンド・シーンを支えてきた。ここから育まれた数々のカルチャームーブメントのなかでも、ここ数年で世界的な注目を集めるほどの急成長を遂げているのが、年一回、ゴムの日にちなんで5月に開催されている「ゴム祭である。

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 この「ゴム祭」は、マニアックな愛好者たちが日本全国から集まることにくわえ、欧米でも高く評価されているラバーデザイナーのKurageの新作ファッションショー、美術家として家畜ラバースーツなどを制作するサエボーグの新作パフォーマンスが披露されるところが特徴的である。まさに東京から世界にアートやカルチャーを発信しているところが素晴らしい。そして、今年も恒例の『デパートメントH2099 大ゴム祭』開催が迫っている。

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撮影:Nayland Blake サエボーグ作品

 美術家としてのサエボーグは、2013年、「岡本太郎現代芸術賞」での敏子賞受賞をきっかけとして頭角を現し、2015年には六本木A/Dギャラリーでの個展でさらに目覚ましい成長をみせた。ラバー素材のボディスーツやジオラマでと畜や出産の様子まで表現してみせた。そして、今年2018年、アメリカ・フィラデルフィアの美術館ICAで開催されるグループ展『Tag: Proposals on Queer Play and theWays Forward(タグ:クイア・プレイの提案と前進)』に招かれ、本格的な世界進出を果たしている。

 ここでは、サエボーグに初めての海外遠征について聞くとともに、「ゴム祭」への意気込み、これからの展望について迫ってみた。

ーー今回のアメリカでの展示について、教えてください。

サエボーグ「フィラデルフィアにある現代アートの美術館ICAで半年間展示しています。今回のグループ展を企画したのは、キュレーターでアーティストとしても活躍するネイランド・ブレイク(Nayland Blake)さん。彼は、ICPという写真学校で先生もやっていて、インスタグラムで私の家畜のラバースーツの作品をみつけて、今回の展示に招いてくれました。展示のタイトルは長いですが、みんな短くして『クイアプレイ』と呼んでいました」

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 Nayland Blakeさんとサエボーグ
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 ICA でのサエボーグ作品の展示風景

ーー 「クイア」って、日本でも使われますけど、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの略)に、さらにセクシャル・マイノリティに分類されるべき、いろんな変態性癖を含んだものですよね。

サエボーグ「向こうに行って驚いたのが、ジェンダーやクイアについての現代アートの企画展が頻繁に行われていて、アートのひとつのテーマになっていること。ICPの近所にあるニュー・ミュージアムという美術館でも、この間まで、同様のテーマの大規模な企画展が行われていたといいます。日本だと、ジェンダーを取り上げるにしても、身体と結びつけることが多く、ゲイをカミングアウトしているアーティストは呼ばれても、いわゆる変態さんが加わることはないんです。でも、アメリカでは、ゴムフェチだとか、着ぐるみだとか、幼児プレイだとか、そういう変態性癖を自称しているアーティストたちも、美術館で真面目に取り上げられていて、びっくりしました」

コメント

1:匿名2018年5月 5日 11:28 | 返信

最近の特撮の着ぐるみはラバー素材が少なくなって息苦しそう

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