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S.S.ラージャマウリ監督(写真=松本祐貴)

 映画の良さ、面白さについて考えてみると、ハリウッド的な大作とミニシアターで公開されるようなしみじみとした佳作に大別されるだろう。筆者個人としては後者が好みなのだが、周囲があまりにも賞賛するため、半信半疑のままインド映画『バーフバリ 王の凱旋』を鑑賞して驚いた。

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画像は「バーフバリ 王の凱旋」公式サイトより引用

 古代インドにある架空の王国で、バーフバリという男とその従兄弟、国母らが、王位継承権をめぐって争いを繰り広げる全2部構成の壮大なる叙事詩的映画。ストーリーとしては、至極真っ当で王道といえるものだが、その映像や絵作りが実に漫画的で“魅せる”のだ。

 例えば、作品冒頭で国母が頭に火鉢を乗せて歩いていく儀式。そこに現れた巨大な暴れゾウは、周囲の建物をまるでゴジラのように破壊し、人々は逃げ惑う。するとバーフバリが風のように現れ、ゾウを鎮めてかしずかせる。たったこれだけのシーンだが、スローモーションや斬新なカット割りを多用。しかも、“やり過ぎ”と思えるほどの演出が、見事に作品の世界観と調和しているのだ。 

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©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

 そして、この過剰さにインド映画の定番である歌と踊りが合わさったとき、本気のエンターテインメントが始まる。大迫力の映像だが、そこに大味さはない。練られた脚本には、しみじみとした味わいもある。まさに大作とミニシアター系のいいとこ取りの超傑作である。

 そんな感動にひたっていると、『バーフバリ』シリーズを世に送り出したS.S.ラージャマウリ監督が来日するという情報をキャッチ。さっそくトカナ編集部は都内某所で接触を図った。この大ヒット映画の創造にまつわる秘密、さらには監督の精神世界に迫る、トカナでしか聞くことのできない特別インタビューをお届けする!


■映画の興行こそ超自然的存在

――『バーフバリ』シリーズ、とても面白い作品でした。この映画はヒンドゥー教の影響が色濃く反映されている映画だと感じました。撮影中、宗教的に不思議な出来事はありましたか?

ラージャマウリ監督(以下監督)  正直なところ、私自身は無宗教で、超自然的な現象を信じてはいません。

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©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

 でも、映画の興行というのは、超自然的存在です。なぜなら映画興行とは回収できるかわからないのに、とても大きな予算をかけるものだからです。「もし失敗したら……」と思うと背筋が凍ります。それこそホラーの世界ですよ(笑)。

 こぼれ話としては、この映画の撮影は南インドのハイデラバードにあるラモジ・フィルム・シティーで行われました。今は『バーフバリ』のセットが建っていますが、ここはインドの“10大心霊スポット”と呼ばれています。私自身は、そんな目に遭ったことはないですが、みんな幽霊の話は好きですからね。

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