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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 アメリカをはじめ、銃が氾濫する国々では、いわゆるスクールシューティングが社会問題となっているが、ブラジルでは銃を持った男が学校のイベントに参加していた母子から金品を奪おうとしたものの、現場にいた別の母親の返り討ちに遭い、死亡するという事件が起きた。

 5月12日、同国最大の都市サンパウロ市内のとある私立小学校では、母の日にちなんだイベントが開催されていた。校門の前には多くの親子連れが集まっていたが、そこへ銃を持った男が乱入。男は学校警備員から財布と携帯電話を奪おうとしたのち、一組の親子からも金品を強奪しようとしたという。

 しかし、その直後、一人の中年女性が彼に向けて3発の銃弾を発砲。現場に設置されていた防犯カメラの映像によると、撃たれた男は事態がのみ込めていない様子で、一瞬当惑の表情を浮かべたようにも見える。その後、女性は地面に倒れ込んだ男に銃口を突きつけると、足蹴にしてうつぶせにさせ、完全に制圧したのだった。


娘と共に 現場にいた非番の女性警察官に返り討ちされる

女性警察官は、犯人をうつぶせにして、完全制圧
 彼女も7歳になる娘とともに、同イベントに出席するために来校していたといい、狙われた母親のいわばママ友だ。まさに「母は強し」というわけだが、実は彼女、ただの母親ではなかった。彼女は現地のミリタリーポリスで20年の職歴を持つ、42歳の女性警察官だったのだ。

 ミリタリーポリスとは、麻薬組織の掃討作戦でも最前線に立つ、同国の治安当局の中でも武闘派の組織だ。強盗に押し入った現場に警察官がいるとは、犯人の男は予想だにしなかっただろう。不運なこの男は搬送先の病院で、21年の生涯を閉じたという。

 ちなみにミリタリーポリスの警察官は、非番の際も銃を携行することが推奨されているようだ。昨年11月には、サンパウロのドラッグストアに拳銃を持って押し入った強盗を、偶然居合わせた非番のミリタリーポリス所属の警察官が射殺している。この警察官は当時、妻と乳児の息子を連れて買い物中で、息子を腕に抱いたまま犯人を射殺したという。

 非番のお手柄となった女性警察官は翌日、サンパウロ知事から表彰されている。一人のけが人も出さなかったことは称賛されるべきだが、犯人が撃たれる現場を複数の小学生が目の当たりにしてしまったことも事実だ。決して「めでたしめでたし」というわけにはいかないだろう。

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