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 目まぐるしいスピードで進んでいる近年の宇宙開発に伴い、今後は各国の人工衛星や宇宙船の打ち上げ個数、惑星の有人探査もますます増えていくと予想される。

 日本やアメリカを含む諸外国の宇宙機関の国際協力のもと、月面に基地を造り宇宙飛行士が長期間滞在する計画も検討されているところである。だが、近い未来の宇宙飛行士にとって、月で長い期間を過ごすことは健康面にかなりの悪影響を及ぼす懸念があるようだ。

lunarhayfever3.JPG
月の地表 画像は「Wikipedia」より


■人類の宇宙進出を阻む「月レゴリス」とは

 月の表面には隕石の衝突や宇宙風化により生じた、「月レゴリス」と呼ばれる微粒子が堆積しており、微小重力下の月面での作業において宇宙飛行士がこれを吸入することになり、気管支炎や他の健康問題を誘発させてしまうのである。

 空気のない月では、その表面が太陽活動により宇宙空間に放出される荷電粒子の衝撃に絶えずさらされ、月レゴリスが静電気に満たされる要因になっている。

 月ソイル(月の地質で1cmより小さいもの)を模した研究では、人間の肺やマウス脳細胞に有毒という結果(ヒト肺細胞とマウス・ニューロンの90%が死滅)が出ており、将来的に月や火星を含む、空気の存在しない他の惑星へ上陸する宇宙飛行士が、有毒な宇宙塵にどう対抗して身を守っていくのかが大きな課題になりそうだ。

 宇宙環境や無重力状態が人間の健康に有害となりうることはこれまでにも知られていたが、月レゴリスのような宇宙塵の有害性は見過ごされてきたという。

 最近になり研究者らは、1961年から行われたアポロ計画の任務遂行にあたり、実際、月面で作業を行った宇宙飛行士らに花粉症に類似した反応が見られていたという事実に改めて着目。作業中に宇宙服に付着した月レゴリスが宇宙船内に入り込み、乗船していたメンバー17名が次々とくしゃみや涙目、喉の痛みを訴えたと、当時のメンバーのひとり、ハリソン・シュミット氏は証言している。当時のそれらの症状はすぐに治ったそうだが、楽観視は禁物だという。

コメント

1:匿名2018年5月26日 12:51 | 返信

それは花粉ではなく
粉塵では???

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