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――なるほど、ノルウェーでカウンターカルチャーが育つわけですね。あと、オスロの街にたくさんグラフィティがあるのも気になりました。日本だとあんまりみないですから。

ケロッピー「1980年代、ノルウェーでは、ブリッツ・ムーブメントと呼ばれる使ってない建物を占拠する運動が活発になりました。最初は不法占拠で住みついても、まったく使われていない建物が有効に使われるなら行政として許可を与えて占拠者に建物の管理を任せようという風潮があります。実際、ノルウェーの物価は、日本の2倍か、3倍。音楽や芸術など、創作活動に没頭したい若者たちにとっては、使われていない建物を占拠して共同生活をする方が安上がりで合理的なんです」

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――外壁がグラフィティで飾られていることが、何者かに占拠されている証なんですね。

ケロッピー「そうです。オスロは派手にドカンと描いてあるのでわかりやすいです。実は、サスコンの主催者のオーウェ・フィエルもブリッツ・ムーブメントの出身なんです。サスコン終了のーベキューパーティは、オーウェさんが住む建物の裏庭で行われます。そこは団地1棟分の広さがありますが、もともとは不法占拠したところをいまはオーウェさんが管理しているんです」

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オーウェ・フィエルさん

――バーベキューといえば、食べる肉だけじゃなくて、人間に皮膚も焼いて「焼印」したというやつですよね!?

ケロッピー「ボディサスペンションはフックの小さな傷しか残らないから、参加者のほとんどが焼印もやります。記念として何かを残しておきたいですからね。それをやらないと、パーティが終わらない(笑)。あと、大会中に太陽光線を球体のレンズで集めて皮膚を焼く『ソーラーブランディング』の実演も見れました。施術者は太陽光線で目をやられるので特殊なゴーグルが必要です」

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――オスロ観光って、何があるんですか?

ケロッピー「古代いかだ船で南米から太平洋諸島への航海を成功させ、イースター島のモアイ像を世界的に広めた冒険家で人類学者のトール・ヘイエルダールのコンティキ号博物館が有名です。その近くには、ヴァイキング博物館や先住民サミーの展示が貴重なノルウェー民俗博物館などもあります。ぜひオススメしたいところに、ヴィーゲラン彫刻公園があります。彫刻家グフタフ・ヴィーゲラが作った原寸大の裸像600体が並ぶ、トンデモない公園です。サスペンション愛好者から言わせれば、あらゆるポーズの裸像を見ることは、新しいサスペンションの吊り方を考えるのに役立つとも言います(笑)。本当にどれも素っ裸で、見えすぎの局部には世界中の観光客が驚くと言います。ここも子供連れが多く、ノルウェー流の情操教育の場でもあります」

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――いろいろとすごいですね。

ケロッピー「あとは、ノルウェーは初夏の時期は白夜なんです。つまり、一晩中、薄暗い状態のまま日が暮れるということはないんです」


――おー、普通に観光でも行きたくなります!

ケロッピー「そして、実はボディサスペンションの国際会議というのが去年11月にベルリンで開催され、それにも行ってきました。そこには、あのステラークさんもいて」

――ええ、あの「第3の耳」のステラークさん!! ここからが本題じゃないですか!!!

(つづく)

【イベント情報】
●6月4日20:00~ @千駄木Bar Isshee
自伝的映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』が超話題の末井昭、人気の地下アイドル・姫乃たまをゲストに、ケロッピー前田&TKD武田がフォトスライドショー&ライブ演奏を披露する。演奏後にはトークも!
LIVE & TALK ケロッピー前田+TKD武田 ゲスト:末井昭 姫乃たま
http://www.bloc.jp/barisshee/

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●6月10日18:00~@新宿ROCK CAFE LOFT
「カウンターカルチャーを追う男・ケロッピー前田《音楽で紐解くカウンター》」
第一部 ケロッピー前田はこんな音楽を聴いてきた 
第二部 身体改造&ボディサスペンション写真作品スライドショー
http://www.loft-prj.co.jp/rockcafe/

●7月7日19:00~ “Topophilia” @Titanen Piercing Gallery Berlin
『トポフィリア』展(ベルリン・タイタン・ピアッシング・ギャラリー)
http://www.titanen-piercing.de

●7月12日-14日“After Fukushima” @HfG of Main
『アフターフクシマ』展(フランクフルト・HfG美術大学大講堂)
http://www.hfg-offenbach.de/en#feature_and_news

●7月15日-20日 ボディサスペンション世界大会『SUSCON』(ノルウェー・オスロ)
https://wingsofdesire.org


■ケロッピー前田(けろっぴー・まえだ)

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1965年、東京生まれ。千葉大学工学部卒、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランスに。世界のアンダーグラウンドカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『ブブカ』『バースト』『タトゥー・バースト』(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。近年は、ハッカー、現代アート、陰謀論などのジャンルにおいても海外情報収集能力を駆使した執筆を展開している。書著に、前田亮一『今を生き抜くための70年代オカルト』(光文社新書)や『クレイジートリップ』(三才ブックス)など。昨年は、TBS人気番組『クレイジージャーニー』でノルウェーのボディサスペンション世界大会を紹介し、過去の番組で反響の大きかった“極限の光景”ベスト10にて、第1位に選ばれている。
公式twitter:@keroppymaeda

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コメント

2:匿名2018年5月19日 21:46 | 返信

SASUKEとは無関係か?

1:匿名2018年5月19日 00:51 | 返信

異常だな。

まぁ・・ 良く言えば、原点回帰か。
日本なら、縄文時代のアートって感じだし。
ヤク漬けと見えるマヤ文明のイメージにも似てるし。

しかし・・ 健全とは言い難いな。

「嫌がる子は連れて行かない」 じゃなくて
「行きたがる子だけ連れていく」にした方が
国の治安は保たれるだろうな。
興味もないのに、存在さえ知らない内から教える必要はかけらもないぞ、こんなもの。

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