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 2005年、ハンガリー南部の墓地を発掘調査中に風変わりな手のミイラが見つかった。それはとても小さな赤ちゃんの手のミイラで、露出した骨は緑色に変色していた。不思議なことに、周辺の墓からこれ以外のミイラは見つからなかった。その後ミイラは十年近く忘れ去られていたが、つい最近、その謎が解明されて話題をなっている。米「New York Times」や英「Daily Mail」など、多数メディアが報じている。

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画像は「New York Times」より引用

■保管庫で眠っていた謎のミイラ

 ハンガリー・セゲド大学自然人類学部のヤーノシュ・バラーシュ氏は、ハンガリー南部で発掘され保管されていた遺物の調査中、不思議なミイラを見つけた。

 それは2005年、首都ブダペストから南東に90kmほどのNyárlőrincという農村で発掘されたものだった。12〜16世紀ごろの古い墓地を調査中に見つかった、赤ん坊のものとみられるほんの5cmほどの小さな右手のミイラである。とても小さな手には干からびた皮膚や肉が残っており、なぜか全体的に緑がかっていた。

 墓地からはミイラとなった右手の他にも、肋骨や手足、股関節や脊椎などの骨の一部が見つかっていた。しかし、ミイラ化していたのは右手の他には背中の一部の皮膚だけだった。また、左の前腕や下半身の骨は緑色に変色していたが、肩や肋骨は変色していなかった。これらの骨から推定された生前の身長は27〜33cm、体重は900gほど。誕生直後に亡くなったか、死産した未熟児の赤ちゃんだと考えられた。不思議なことに、周辺から同様のミイラは発見されていなかった。

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画像は「New York Times」より引用

 謎のミイラは博物館の標本室に納められたまま、十年近くの間忘れ去られていた。たまたまこのミイラを発見したバラーシュ氏らは、早速この緑色のミイラの謎の解明に乗り出した。そしてついに謎を解明し、この4月に論文を専門誌「Archaeological and Anthropological Sciences」で発表したのである。

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