数年前に本当にあった“コックリさん裁判”! 陪審員たちがウィジャボードで霊を召喚… 驚きの詳細とは!?=英
メンバーのひとり、レイは霊に「犯人は誰か?」「殺人方法は?」 と尋ねたところ、指を置いたグラスはそれぞれ「ステファン・ヤング」、「銃で」とスペルをなぞり、続けて次の日に有罪判決を下すよう指し示したそうである。
この降霊の儀式の終わりには何人かは泣いており、何かとんでもないことをしてしまったと後悔したといい、絶対に口外しないように約束してそれぞれの部屋に引き上げたらしい。
どうやって外部に情報が漏れたのかの詳細は不明だが、数週間後にはこのトンデモ裁判が外部に漏れ、世界中から注目を集める大論争へと発展。結果的に、投獄されていた容疑者についての再審を行うことを余儀なくされた。
■揺れる陪審員(裁判員)裁判制度
被害者ニコラ・フラーの父親は、「娘の死が冒涜される行為だ」と、ウィジャボードを使用して判決を決めた陪審員たちを激しく非難している。膨大な手間暇と多額の追加費用を費やし、5週間の評決期間をかけ、事件は再びステファン・ヤング容疑者に有罪判決が下されたことでようやく終結した。
この期間中、一事的にウィジャボードの販売が禁止されたという。担当したグラハム・ヒル刑事は、今思い返しても「あり得ない、古くナンセンスすぎる」悪夢のような、陪審制裁判の汚点だったと語っている。
裁判判決をコックリさんで決めるという、この現代に起こったとはにわかには信じがたい話だが、陪審員の不行跡はこのケースに限らず、そうまれではないとも。
評決中に寝入ったり、ジョークを飛ばしたり、数独(sudoku)などのパズルをしたり、法廷弁護士と恋に落ちたり……表沙汰にならないケースも多数存在するだろう。せめてもの常識と良識を期待したいところだ。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「ABC News」、ほか
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