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 ついに我がTOCANAに、武田崇元が登場である。伝説の雑誌『復刊地球ロマン』の編集長にして、1979年には『ムー』創刊に顧問としてかかわり、八幡書店を立ち上げてからは、一般に神道と呼ばれているものとは異なる裏の神道というべき文献を復刻している。『竹内文書』『東日流外三郡誌』などの他、大石凝真素美の全集も手がけ、出口王仁三郎の再評価のきっかけも作ってきた。その一方で『ムー』ではポップオカルトを仕掛け、日本のオカルト精神世界を裏から支えてきた実力者である。

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武田崇元

 そんな武田が、一貫して力を注いできたのが、最新の『カシーナ』を始めとするブレインマシンの開発である。来たる6月3日(15:00~ @高円寺ギャラリー螺旋)のイベントでは、『カシーナ』を用いた公開実験も行い、その驚くべき効果をアピールしていきたいと語っている。武田崇元という深淵なる日本オカルトの迷宮に、まずはブレインマシン『カシーナ』という入口から挑んでみたい。

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ブレインマシン「カシーナ」を装着する武田氏

ーーブレインマシンを扱われるようになったきっかけは何でしょうか?

武田「1980年代、最近ではスピ(リチュアル)と呼ばれるものがニューエイジと言われてました。たとえば、マリリン・ファーガソンの『アクエリアン革命』なんかがブームで。これから人類は水瓶座(アクエリアス)の時代に突入し、精神的に革新されていくという。

 翻訳が堺屋太一なんで笑ちゃったんだけど、ニューエイジのフワッとしたイメージは僕はあまり好きじゃなくて、もっとガツンとくるものを探していたんだよね。そうしたら、『地球ロマン』の頃から仲良くしていた武邑光裕が、ホロフォニクスという立体音響が面白いと言うんです。それも『アクエリアン革命』のマリリン・ファーガソンが私家版のホロフォニクス・カセットテープを販売していると。ホロフォニクスを発明したのは、ウーゴ・スカレーリというアルゼンチンの技術者なんだけど」

ーーホロフォニクスというのはヘッドホンで聴くものなんですか?

武田「ヘッドホンだけじゃなく、普通に外部スピーカーでも立体的に聞こえます。耳元でマッチ箱を振る音とか、本当にゾワゾワする。共感覚を刺激するというか、マッチの臭いまでするんだよ。当時のアメリカ西海岸は、最先端のテクノロジーと昔のシャーマニズムが融合しているようなところがあって、その典型のひとつがホロフォニクスだった。それからしばらくして、登場するのがシンクロエナジャイザーなんだよ」

ーーシンクロエナジャイザーは衝撃でした! ユーミンのアルバム「Dawn Purple」(91年リリース)のジャケにも使われています。

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シンクロエナイジャーが使われたCDアルバム「DAWN PURPLE」/EMI Records Japan

武田「シンクロエナジャイザーは、アメリカのデニス・ゴルゲスが開発したブレインマシン。もともと、フリッカリング(光の点滅)が脳波に影響を及ぼすことは、19世紀にエヴァンゲリスタ・プルキニェが発見してました。それが、1950年代にアメリカの大脳生理学者グレイ・ウォルターがストロボ光やパルス音に脳波が同調することを発見して、再び注目されるように。その顛末は、1959年に邦訳が出た『生きている脳』(岩波書店)に書かれてます」

ーーバロウズのドリームマシンも思い出されます。

武田「それはバロウズの友達でスイス人のブライオン・ガイシンがきっかけ。ガイシンは並木道をバスで走っていたら、まぶたに当たる太陽の明滅が渦巻きなどに見えると言い始めて、バロウズはその話がウォルターの本に書いてあることを発見した。それでガイシンはゲイの恋人でシステムアナリストのサマヴィルの助けをかりてドリームマシンを作るんだけど、具体的には当時の78回転のレコードプレイヤーに切り抜いた円筒をおくというやり方だった。人間の脳からアルファー波を出すためには、9ヘルツだから、1秒間に9回点滅させることになる。そういうことをレコードの78回転から数学的に計算して、紙を切り抜いていたんだよ」

ーーそれを機械的にやったのがシンクロエナジャイザーだったと。

武田「80年代、デニス・ゴルゲスは光の点滅を小さな機械でできるようにした。それがシンクロエナジャイザー。うちが日本代理店になって、『ムー』に派手に広告出し、1989年から国内販売を始めてます。また、六本木にはブレインジムというシンクロエナジャイザーを体験できる場所がオープンし、テレビが取り上げていました。開発者のゴルゲスはやり手で、一般向けの商品だけじゃなく、ビジネスユースの高額な機械も作っていた。プレインジムには、大きな機械とその操作パネルがあって、ゴーグルを装着して横になっている何十人もの人たちの脳波をいっぺんに操っていたよ」

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