• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント1

■34人の司教全員の“辞表”が提出される

 今年1月、教皇フランシスコはチリとペルーを訪問しているのだが、その時のスピーチの中で件の児童性的虐待事件にも触れ、被害者とその家族に謝意と再発防止を表明している。

 そして先日、教皇フランシスコはチリの司教らをバチカンのローマ法王庁に招集し、3日間の集中的な危機管理会議を行った。会議に先立って、これまでの調査で作成された2300ページにも及ぶレポートが教皇のもとに届いており、チリのカトリック教会の根強い“隠蔽体質”が指摘されることになった。

chiles34bishops3.JPG
Daily Mail」の記事より

 教皇フランシスコは、これをチリの教会ヒエラルキーにある“深刻な欠陥(grave defects)”であると表現してチリのカトリック界の抜本的な組織改革を強く命じた。そしてチリのカトリック教会の「エリート主義者と権威主義者」が児童性的虐待を黙認した元凶を調査することを改めて要求したのだ。

 そしてこの3日間の集中的な協議の末、チリの司教31人とすでに引退した司教3人の計34人の司教全員の“辞表”が提出されたのだ。これほど大量の同時“辞任劇”はおそらくカトリック史上初の出来事であるともいわれている。

 ルイス・フェルナンド・ラモス・ペリッツ司教をはじめとする司教代表団は声明の中で、チリの司教たちは調査文書の内容は「完璧に遺憾である」と述べ、性的虐待の被害者とチリ国民に深くお詫びした。

 司教たちの“辞表”は今のところは保留された格好になっており、教皇フランシスコが受理するのかしないのか、あるいはそれぞれの司教ごとに個別に対応するのかはまだわかっておらず、そもそも解任ではなく辞任が許されるのかもはっきりしていないようだ。

chiles34bishops4.JPG
Daily Mail」の記事より

 大量辞任劇が実現するのかどうかにも注目が集まるが、司教たちの“全体責任”をもって幕引きとしてしまうのは全容解明を阻むものになるのかもしれない。チリのカトリック界の抜本的な組織改革のためには、逆に今いる司教たちが力を尽くす必要があるのではないだろうか。
(文=仲田しんじ)


参考:「Daily Mail」、ほか

コメント

1:けい2018年6月12日 14:51 | 返信

チリは単なるその一端だろう。
カソリックの存亡の危機に直面する一大スキャンダル。

悪魔教ローマカトリック教会の衰退と終焉。
これがローマ教皇を卒倒させたファティマ第三の予言だったのだろう。

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。