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 今回、調査の対象となったのは、オーストラリア・西オーストラリア州シャークベイのハンドウイルカの群れである。この場所では血縁関係にあるメスのイルカが群れを作る一方、オスは血縁関係のない2~3頭で同盟関係を作っていることが知られている。本来は生殖をめぐるライバルであるが、同盟関係にあるオスは生殖の相手となるメス探しや確保、別のオスグループとのメスをめぐる戦いにおいて、協力関係を築いているのである。同盟関係にあるオス同士の絆は深く、その関係は生涯にわたるという。

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画像は「Science Alert」より引用

■名前を呼び合うオスイルカたち

 キング氏が「The Conversation」に寄せた記事によると、この同盟に役立っているのが個々の名前であるという。同盟を組んだオスのイルカたちは互いの名前を呼び合うことで、メスや敵対するオスグループに自分たちの同盟をアピールしているという。彼らは友人だけでなくライバル個体の名前も把握しており、オスグループ間に存在する上下関係を認知しているほか、回避するか友好的に接するかを決めるのに使っているようだ。

 群れの中で皆が同じような鳴き声を発して集団内のコミュニケーションを取る行動は、鳥や哺乳類など多くの野生動物で観察されている。だが、シャークベイのオスイルカたちは互いの名前を呼び合うことで相手を認知し、コミュニケーションを取っている。キング氏によると、彼らは名前で呼び合って穏やかな会話を楽しみ、一緒にジャンプしたりダンスのように泳いだりして親睦を深めているという。

 個々の名前で同盟や敵対の関係を把握するというイルカの特色は、人間のものともよく似ている。以前トカナではフグをキメるイルカについてお伝えしたが、彼らの賢さや仲間意識の強さが明らかになるたび、なんと驚くべき生物かと思わされる。「イルカがせめてきたぞっ」というキャッチコピーで有名な小松崎茂氏の絵に、なんとも言えない奇妙な説得力があるのも当然かもしれない。

(編集部)


参考:「The Conversation」、「Current Biology」、ほか

コメント

1:匿名2018年6月14日 10:09 | 返信

知性イルカはSF的定番だよね

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