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――第一線の記者やライター、ジャーナリストなどが取材・執筆する“不都合な真実をえぐり出す”ネットメディア「Real News On-line!(リア・ニュー!:RNO)」より転載。

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画像は、Thinkstockより

 法律で明確に規制されていないものの、違法薬物に類似した薬効を持つドラッグの総称である「脱法ドラッグ」。数年前まで、日本においてもこうした脱法ドラッグによる車の暴走死亡事故などが話題になっていたことを覚えている人は多いだろう。

 そんな脱法ドラッグの一つとして、以前から有名なのが、ドラッグストアーなどで誰もが購入できる「咳止めシロップ」である。多くの咳止めシロップはコデインやエフェドリンなどが含まれており、大量に服用することでこれらの薬効でドラッグの代用とできることが知られているのだ。これは米国においては炭酸水などで割るカクテルがパーティードラッグとして使われるなど、世界各地で親しまれて(?)いるのと同じ類いのものであろう。そんな咳止めシロップを巡って、いまアフリカのナイジェリアで“とある動き”が起こり、注目を集めているという。


■300万本の咳止めシロップが乱用

 BBCが今月3日に伝えたところによると、ナイジェリアで咳止めシロップの流行により中毒者が続出している影響で、製薬会社4社が立ち入り調査を受けたという。ナイジェリアの警察当局の調査によれば、カノ州とジガワ州だけでも300万本の咳止めシロップの乱用が行われていると推定されているのだ。

 この状況を重くみたナイジェリア政府は今週、こうしたコデインを含有している咳止めシロップの生産と輸入の禁止を発表していた。しかし、以前行われたBBCの調査によれば、こうした咳止めシロップは、現地のブラックマーケットに流されており、さらに製薬会社の従業員がその違法取り引きに関与していることも発覚。現在もこうした闇取引におけるシロップは、禁止の影響で価格が急騰しながらも取引が続けられているという。

 こうした現状の中、ナイジェリアの当局はBBCの調査でラゴス州、クワラ州、カノ州にある4社の立ち入り検査を実施。各社の違法行為に手を染めていた職員たちは、停職に追い込まれたり、警察に通報されたりされたという。


■咳止めシロップを禁止するだけでは無意味?

 この件について、ネット上の外国人たちは「すばらしいチームだ」「BBCや調査官など、全てのチームに感謝する」という、BBCの調査や、それによって動いた国の対応を称賛する声が圧倒的に多い。中には「それは特効薬となりえるのか?」「ナイジェリアは流行に遅れている…おそらく、今後は向精神薬が流行りだすことだろう」と、咳止めシロップを禁止するだけでは他の脱法ドラッグに流れるだけではないかと疑問を呈する声もある。しかし、基本的には国内の薬物中毒に対する抜本的な対策を取ったことに対して、多くの人の称賛を集めていることは確かなようだ。

 日本国内においても、脱法ドラッグの流行していた機関では、ひとつの化学物質が禁止されると、その化学式を変化させたものが出回るという悪循環に陥っていた時期がある。今回の咳止めシロップにおいても、ネット上で指摘された通り、向精神薬などにユーザーが移行するだけという事態にならないといいのだが…。今後のナイジェリア政府の健闘に期待したい。

“不都合な真実をえぐり出す”メディア「Real News On-line!」

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(文◎コリス東条)

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