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大阪北部地震

――第一線の記者やライター、ジャーナリストなどが取材・執筆する“不都合な真実をえぐり出す”ネットメディア「Real News On-line!(リア・ニュー!:RNO)」より転載。

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画像は、Thinkstockより


【震度6弱】またしても震災時の問題点を露呈

 今月18日の朝7時58分、大阪府北部で震度6弱の地震が発生——。ガスの供給停止や断水、公共交通機関が運転見合わせになるなど、大阪府内を中心に近畿地方で被害が相次いだ。

 そんな中、通報が鳴り止まなかったのが、エレベーター内に閉じ込められるというトラブルだ。大阪府などにあるエレベーター計約90基で一時閉じ込めがあり、1万基以上が緊急停止したのだ。

今回の地震により、滋賀県では6階建てのマンションに住む50代男性が一時エレベーターに閉じ込められたが、その後、消防により救助された。京都市内や神戸市内でも同様の通報が相次ぎ、奈良県でも7人がエレベーターに閉じ込められる事態が発生した。

2011年3月11日に発生した東日本大震災でも、都市部を中心にエレベーターでの閉じ込め事故が相次いだことは記憶に新しい。都市部を襲った今回の地震でも、マンション生活の震災における盲点とも言うべき問題を再度浮き彫りにした形だ。


なぜ地震発生時にエレベーターへの閉じ込め事故は起きてしまうのか?

東京都周辺の首都圏に最大級の被害をもたらす可能性のあるマグニチュード7クラスの地震が発生する首都直下型地震は、30年以内に70%の確率で起こるとも言われている。そのため、高層マンションや高層ビルが立ち並ぶ首都圏では、7000台を超えるエレベーターが停止するとの予測もあるのだ。

被害に遭わないためには、まず地震が発生した際の、現在のエレベーターの安全対策がどうなっているのかを理解しておく必要があるだろう。一般社団法人「日本エレベーター協会」によると、地震が発生した際、エレベーターに取り付けられたセンサーが一定の揺れを感知すると、自動的に最寄階に停止。扉を開放し、利用者の避難を促す仕組みになっているという。

 これは、2009年9月28日より施行された建築基準法施行令の一部改正により、「地震時等管制運転装置」の設置が義務付けられたことによるものだ。「地震時等管制運転装置」では、P波と呼ばれる地震の初期微動を感知するセンサーが装着され、本震(S波)に至るまでの初期微動(P波)の段階で感知し、自動的に最寄階へ救出運転を行う仕組みとなっている。本震(S波)が来る前に救出運転を行うことで、より高い安全性を確保するためだ。

 最寄階で扉が開かれた後は、しばらくすると扉は自動的に閉まる。この閉まった扉は、エレベーターの中から開くことは出来るため、閉じ込められてしまうことはないのだという。その後、初期微動センサー付きの場合で揺れが軽微だった場合は、一定時間が経過した後、通常の運転に自動的に復帰する。一方、震度4以上の強い揺れを感じて運転を休止した場合は、エレベーターに損傷がない場合でも、技術者の点検を受けるまでは復帰しないのだという。

 では、なぜ今回の地震で、エレベーターへの閉じ込め事故は起きてしまったのだろうか?

「実際は、初期微動センサー付きの新型タイプのエレベーターでも、閉じ込め事故は起きてしまっています。今回の地震で言えば、震源が浅く、初期微動(P波)と本震(S波)のタイムラグが少なかったことで、装置がきちんと作動しなかったことが考えれらます。初期微動センターが付いていることで、安全性はより高まりましたが、100%ではないのです」(防災問題に詳しい専門家)

 実際にエレベーターの中で地震に遭遇してしまったら、どのように対処すればいいのだろうか。


重要なのは「落ち着いてとにかく待つこと」

「エレベーターの多くは、インターホン付きの警報装置が付いており、ビルの管理会社など外部との通話が出来る設定になっています。しかし、これも、過去の事例を見てみると、地震の際にこのインターホンが繋がらないというケースが数多くあるのです。そのため、機能しない場合には、焦らずに携帯電話を使って外部に連絡を取り、ビルの管理会社へと連絡を取ってもらう方が早い場合もあります」(前出・専門家)

 しかし、分厚い鉄筋コンクリートで作られた建物の中で、さらにエレベーター自体が金属で覆われていることから、電波状態が悪く携帯電話が使えない場合も少なくない。また、災害時には、通信会社による通信規制が行われることもある。もし、外部との連絡が一切取れない場合にはどうしたらいいのだろうか。

「まずは、焦って内部から開けようとしないことです。エレベーターというのは、基本的に内部からは開けられない設計になっています。もしワイヤーなどが切れて乗っているカゴが落下したとしても、衝撃を吸収する設計になっているので、それで死に至ることはないと思っていいでしょう。また、窒息しないような設計にもなっています。そこで出来ることは、落ち着いてとにかく待つことです。また、多くは非常用バッテリーが起動し、非常用照明が点灯するので、真っ暗になることはありません。これらのことを知っておくだけでも、いざという時にパニックに陥らないで済むでしょう」(前出・専門家)

 きっと誰しもが、エレベーターに乗っている時、「このまま落下したらどうなるのか?」と考え、恐ろしくなった経験があるだろう。しかし、技術が発達した現代では、それだけで死ぬことはほぼないそうだ。とはいえ、大規模な震災となれば、救助や復旧までにかなりの時間を要することは想像に難くない。そのため、救出されるまでは不安な時間となるだろう。

 最近のエレベーターでは、非常用の飲料や水、簡易トイレを備え付けているケースも出てきてはいるが、まだまだ十分とは言えない。こうしたハード面での対策も、今後はさらに求められてくる。備えあれば憂いなし。日頃から、各自も震災に備えて対策をしておく必要がある。
(文◎朝比奈ゆう)

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コメント

1:匿名2018年6月26日 19:51 | 返信

エレベーターが落ちてもタヒなない?
タワマンの高層階でも?
たとえ命に別状はないとはいっても 
無傷ですむワケないだろ
最低でも骨折 覚悟しなきゃな


 

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