人類がこの宇宙で唯一の知的生命体である可能性は相当高かった! 「フェルミのパラドックス」を精査して判明
ドレイクの方程式は変数が7つしかないが、例えば惑星の化学物質の状態などもっと複雑な要素を取り入れなければそもそも計算が成立せず、この方程式は不確実性に満ちており、さまざまなバイアスの影響を受ける方程式であると指摘している。
「現在の知識から見て、(ドレイクの方程式の)多くのパラメータはきわめて不確実です。1960年代のドレイクとセーガン以来、我々は天体物理学について多くのことを学んできましたが、私たちの理解において知的生命体が存在する可能性はまだきわめて不確実です」(アンダース・サンドバーグ氏)
生命誕生の条件は複雑な因果関係に渾然一体となった結果の賜物であり、ドレイクの方程式で計算できるようなシンプルなものではないということのようだ。
この宇宙に我々以外の知的文明が存在する可能性は限りなく低く、存在しない可能性も3割はあるという今回の研究だが、もちろんそこには“観察できる範囲の宇宙”という制約は伴う。先進的な地球外文明が獲得しているかもしれない量子論的現象に関する技術や、“次元”を超える技術など、トカナ的にはいくつかの指摘ができるとは思うが、ともあれ現状の地球外生命体探査活動が成果を挙げる日を心待ちにしたい。
参考:「Express」、「Universe Today」、ほか
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