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――第一線の記者やライター、ジャーナリストなどが取材・執筆する“不都合な真実をえぐり出す”ネットメディア「Real News On-line!(リア・ニュー!:RNO)」より転載。


「息子がアパートの階段から落ちた」と通報、実際は…

 アメリカに住む10歳の少年が、実の母親と、その交際相手による虐待を受け、死亡するという痛ましい事件が起きた。

 米国カリフォルニア州ランカスターで、母親のヘザー・バロン被告(28)と、その交際相手カリーム・リーバ被告(32歳)から虐待を受けて死亡したのは、アンソニー・アバロスさん(10)だ。

 ヘザー被告は当初、「息子がアパートの階段から落ちた」と〝911〟(米国の緊急通報番号)に通報したものの、その翌日、搬送先の病院でアンソニーさんは死亡。しかし、アンソニーさんの首には掻きむしられたような跡があったほか、体には複数の打撲痕や煙草の火を押し付けられた跡があることが発覚。これらのことから、警察はアンソニーさんが「虐待により殺害された可能性が高い」として、ヘザー被告とカリーム被告を殺人などの容疑で逮捕、その後起訴していた。

 亡くなったアンソニーさん

 その後の調べで、アンソニーさんへの虐待に関する通報は、彼が4歳だった2013年2月から始まり、2016年4月までの間に少なくとも12件あったということも発覚。こうしたことから、児童相談所は調査も行っており、その中には、性的虐待に関する通報もあったという。

 LAタイムスによると、2013年には、アンソニーさんの親戚や学校関係者から、同居していなかった祖父や祖母がアンソニーさんへ性的虐待を行っているという内容の通報があったことも分かっている。


食事は与えられず劣悪な環境の中で育った7人きょうだい

 アンソニーさんのほか、6人の子どもを抱えていたというヘザー被告。その子どもたちは現在、無事に保護されているというが、交際相手のカリーム被告により、彼らも日常的に狭い部屋に閉じ込められ、食事も与えられず、ゴミの中から食べ物を探すなどして飢えをしのいでいた。また、部屋は排泄物にまみれ、悪臭が漂い、極めて不衛生な状況だったことも判明した。

 さらに、いずれの子どもたちも、激しい暴力や性的虐待に加え、階段から逆さに吊るされたり、何時間も苦痛な姿勢でいることを強要されたりもしていた。

 アンソニーさんの叔母のマリアさんによると、子どもたちの顔や体にカリーム被告から殴られてできたと見られる痣があることに気付いたのは、2015年頃。その後、何度も児童相談所へ通報していたという。

 マリアさんは、「どうしてあのような家に子どもたちが生活していることが見過ごされてきたのか」と嘆く。一時、母親から離れ、親戚の家で暮らしていたというが、児童相談所の判断により、再びヘザー被告の元へ戻されてしまったというアンソニーさん。カリーム被告に逮捕歴があることも、アンソニーさんを家庭から引き離す十分な理由にはならなかったようだ。

 LAタイムスの報道によると、ロサンゼルス児童相談所課長のブランドン・ニコルス氏は、アンソニーさんは「僕は男の子が好きなんだと相談所職員に話していた」と語っており、殺されてしまった原因についても、アンソニーさんの同性愛発言が発端だったのではないかと振り返っているという。


ギャング団の一員で、同性愛者を毛嫌いしていた容疑者の素顔

 また、NBCニュースの報道によると、アンソニーさんの叔父デイビッド・バロンさんは、カリーム被告はギャング組織「MS-13」のメンバーだと語った。

「MS-13」とは1980年代にカリフォルニア州ロサンゼルスで発足した国際犯罪組織で、発足後、全米各地及びカナダ、メキシコなどの海外にも勢力を伸ばしているギャング組織だ。メンバーの多くは中央アメリカ出身(エルサルバドル系)で、体だけではなく、顔にタトゥーを入れているのが特徴とされている。

 また、カリーム被告が「ホモフォビア」(同性愛者恐怖症)であったとも、叔父のバロンさんは語った。

「フォビア」とは「恐怖症」という意味であり、つまりカリーム被告が同性愛者を毛嫌いしていたことが窺える。

 カメラに向かってほほ笑み、茶色の大きな目が印象的なとてもかわいい男の子だったアンソニーさん。将来は警察官か消防士になるのが夢だったという。

 裁判で有罪が確定すれば、ヘザー被告には禁固22年から終身刑、カリーム被告には禁固32年から終身刑が科される可能性が高い。

 今はただ、幼くして失われた命の冥福を祈るばかりである。
(文◎渡辺実紀)

“不都合な真実をえぐり出す”メディア「Real News On-line!」

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コメント

1:205酢を下階に流す(顔面烈)2018年7月 9日 14:44 | 返信

いじめは無くならない、人間の本能だから。と聞いた事がある。変な本能を持つ人間は減らない。これからは1人1人頭にチップ入れて制御するような形が一番 無駄がないだろう。

野蛮という本能と虐待やいじめはよく似てる。
こういう事柄の経験を持ち得てない自分が語る必要ないだろうが。

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