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イメージ画像:「Thinkstock」より

 あなたがこの世に生を受けて、“物心”がついたのは何歳の時だろうか。そして、それ以前の体験は完全に忘れ去ってしまったのだろうか? この謎に最新の研究が切り込んでいる。


■幼児期健忘症は人間にもマウスにもある

 人生で一番最初の思い出は何歳の頃かと問われると、大半は3~4歳だと答えるという。そもそも幼い時の記憶は不確かで時系列もあやしいものであると思うが、ではそれ以前の体験は我々の記憶から完全に消去されてしまっているのだろうか。カナダの研究チームがこの謎に迫るべく、マウスを使った実験を行っている。

 幼児期は脳の成長途上でもあるため物忘れしやすい。幼稚園や小学校低学年では忘れ物が格段に多く、またつい一週間前の授業や出来事を覚えていなかったりする。これはまだ認知機能が発達途上であるため、体験したことを秩序づけて整理できないためであると考えられる。精神分析学の祖、ジークムント・フロイトはこれを幼児期健忘症(infantile amnesia)と名づけている。

 幼児期健忘症はほかの動物でも見られ、実験に用いられるマウスもまた幼い時期は物忘れしやすい。

 カナダ・トロントの研究機関「SickKids Research Institute」とトロント大学の合同研究チームが先日、科学誌「Current Biology」で発表した研究では、幼いマウスと成人のマウスに“恐怖”を体験させる実験を行っている。

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Science Alert」の記事より

 研究チームは、幼いマウスと成人のマウスをそれぞれボックスに入れ、床に弱い電流を流した。足に電気ショックを与えられたマウスは“恐怖”を体験したことになる。

 その後、マウスは普段の環境に戻されたのだが、翌日、再びマウスはボックスに入れられた。成人のマウスは、またしても電気ショックを受けるのではないかと身構え、ボックスの中でピクリとも動かずに“固まって”しまったのだが、幼いマウスのほうはすでに“恐怖体験”を忘れているようで、普段と変わらない動きをしていたのだ。こうしてマウスにも幼児期健忘症があることが確かめられたのだ。

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