『死の2日前に発表されたデヴィッド・ボウイのアルバム「Black Star」のジャケット(写真左)と、1967年のデヴィッド・ボウイの宣材写真』

2016年1月10日は、1960年代後半からその独特な世界観で世界のポップミュージックシーンを牽引した、不世出のミュージシャン、デヴィッド・ボウイが死亡した日である。
その死の18カ月前に医師から肝臓ガンとの診断を受けていたが、プロデューサー以外のスタッフ全員にはその病気を隠しながら、秘密裏に最期の作品作りへ取りかかり、2016年1月8日、自らの69歳の誕生日に最新アルバム『Black Star』を発表。その2日後に、肝癌ガンで亡くなったことが公式Facebookで公表された。その収録曲『Lazarus』の歌詞は、「Look up here, I'm in heaven」で始まり、近い将来の死を意識して作られた曲であると言われている。
1年以上をかけて製作された最期のアルバムは、長年支えてくれたファンへの遺書と呼ぶに相応しいタイミングのものであり、完全主義者ともいわれる生前のボウイらしい丁寧な仕事であった。
時に“カルト”とも形容された挑戦的な表現を追求したアーティストであったために、知名度のわりに商業的な成功を収めていたと言い難い音楽活動であったが、周到に用意された“最期のメッセージ”は、自身初のビルボード全米チャートの1位を獲得した。
自殺以外の方法でここまで思い通りの死がデザインできるということを、その類い希な才能で証明してみせた。

(写真はWikipedia Black Star, David Bowieより使用。Public Domain)

1月10日の不幸

1971年
【死去】ココ・シャネル(Coco Chanel)【ファッションデザイナー・実業家/フランス】(つづきから)晩年は孤独からの不安に苛まれ、毎日モルヒネの注射を打ちながら生活をしており、1971年1月10日にパリの常宿、ホテル・リッツでコレクションの準備中に死亡した。87歳没。第二次大戦中に占領下のフランスでドイツ人将校らとの"交際でナチスの協力者"として批判された時期もあったためにフランスの高級墓地での埋葬を拒絶され、亡命先であったスイス・ローザンヌで埋葬されている。
1971年
【死去】ココ・シャネル(Coco Chanel)【ファッションデザイナー・実業家/フランス】今や定番となった"シャネル・スーツ"でそれまでの女性のライフスタイルまでを一変させた20世紀を代表するファッションデザイナー。著名人との交流や、早くから洋服だけでなくオリジナルの香水を発売するなどの商才を発揮し、自らのブランド「シャネル」を、世界を代表する最高級ブランドに仕立て上げた。(つづく)
1976年
【死去】ハウリン・ウルフ(Chester "Howlin' Wolf" Burnett)【歌手/アメリカ】唯一無二のうなり声のような歌唱法で、1950年代〜1970年代にかけて常に独特の存在感を放ち続けたブルース・シンガー。代表作にアルバム『Moanin' in the moonlight』『The Howlin' Wolf Album』等。1960年代から徐々に体調を崩し始め、1970年代に数回の事故でライブの曲数を6曲に制限しながら活動を続けた。腎臓病の合併症で65歳没。
2016年
【死去】デヴィッド・ボウイ(David Bowie)【ミュージシャン・俳優/イギリス】1960年代後半から『スペイス・オディティ』『ジギー・スターダスト』等その独特な世界観で世界のポップミュージックシーンを牽引した、不世出のミュージシャン、ロック・スター。『戦場のメリークリスマス』等多くの映画に出演した俳優としても知られている。(つづく)
2016年
【死去】デヴィッド・ボウイ(David Bowie)【ミュージシャン・俳優/イギリス】(つづきから)その死の18カ月前に医師から肝臓ガンとの診断を受けていたが、プロデューサー以外のスタッフ全員にはその病気を隠しながら、秘密裏に最期の作品作りへ取りかかり、2016年1月8日、自らの69歳の誕生日に最新アルバム『Black Star』を発表。その2日後に、肝癌ガンで亡くなったことが公式Facebookで公表された。