『上村一夫作「同棲時代」第6巻の表紙』

1986年1月11日は、独特の美しい女性画で“昭和の絵師”の名をほしいままにし、1970年代に多くのヒット劇画を描いた漫画家の上村一夫が死亡した日である。
驚くべきことに、『同棲時代』『マリア』『修羅雪姫』『しなの川』と、国内外で今もなお愛される代表作は1971年〜1974年頃に集中しており、驚異的な執筆量を誇る時代の寵児であった。
たった45歳という生涯であったが、描いた花の数は決して少なくはない。
その才能を比較された“大正の絵師”こと竹久夢二が49年で多くの美人画を残したように。

(写真はアクションコミックス『同棲時代』第6巻《1974年2月10日発行/双葉社刊》)

1月11日の不幸

1年
準備中
1974年
【死去】山本有三【小説家・政治家】代表作『女の一生』『路傍の石』で知られる昭和初期を代表する小説家。戦後は貴族院勅撰議員に任じられ、「ふりがな廃止論」等の政策で国語教育に貢献した。その後参議院議員にも当選している。湯河原の別荘で86歳没。
1986年
【死去】上村一夫【漫画家】独特の美しい女性画で"昭和の絵師"の名をほしいままにし、1970年代に多くのヒット劇画を描いた漫画家。『同棲時代』『マリア』『修羅雪姫』『しなの川』等、国内外で今もなお愛される代表作多数。1985年11月に下咽頭腫瘍で入院し、翌年1月11日に死亡。没年45歳。
2010年
【死去】エリック・ロメール(Éric Rohmer)【映画監督/フランス】『ラ・ガゼット・デュ・シネマ』の編集発行人を務めるなど、映画誌の編集者から転身した映画監督。「六つの教訓話」シリーズ、「喜劇と格言劇」シリーズ等の連作を多数手がけ、1986年に製作した「喜劇と格言劇」シリーズ第5作の『Le Rayon Vert(緑の光線)』で、ヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞を受賞した。2010年1月11日の朝に死亡。死因は不明。没年89歳。
2012年
【脱獄】「広島刑務所中国人受刑者脱獄事件」殺人未遂、銃刀法違反などの罪で広島刑務所で収監中であった中国人受刑者・李国林が運動の時間に2.6メートルの塀を乗り越えて脱獄。監視カメラ映像の確認を怠っていたことがその原因であった。車上荒らしや民家強盗等をして逃走していた容疑者を、13日に広島市西区天満町の歩道で身柄確保。公判の結果2年4カ月の懲役刑が確定。
2014年
【死去】淡路恵子【女優】黒澤明監督映画『野良犬』でデビューし、1953年に主演した映画『この世の花』の大ヒットで昭和の日本を代表する女優に。その後は2010年代に至るまで膨大な映画・テレビドラマ等で活躍した。私生活ではフィリピン人俳優のビンボー・ダナオや萬屋錦之介と結婚していたことでも知られ、万屋との間にできた三男の小川晃廣は1990年にバイク事故死、四男の吉之助は素行不良の末に2010年6月18日に自殺した。晩年は直腸ガンの手術を受けるなど闘病していたが、食道ガンにより80歳で死亡した。
2015年
【死去】アニタ・エクバーグ(Anita Ekberg)【女優・モデル/スウェーデン】ミス・ユニバース・スウェーデン代表から渡米し女優に。豊かな肢体を活かしお色気要員として映画などで活躍していたが、フェデリコ・フェリーニに見出されイタリアに渡り、『甘い生活』を始めとした同監督作品に出演した。同作で共演したマルチェロ・マストロヤンニと交際していたことも。晩年は歩行が困難な上に自宅での窃盗事件で困窮しフェリーニ財団に救済を仰ぐほどであった。合併症でイタリア・ローマ近郊のロッカ・ディ・パーパにて死去。没年83歳。