『キース・ヘリングが描いたバルセロナの壁画』

1990年2月16日は、ストリート・アートに多大なる貢献を果たしたニューヨークの画家・キース・ヘリングがエイズの合併症で死んだ日である。
ヘリングはその単純かつ骨太なイラストとともに、未知の病であった“エイズ”の恐怖を世界と共有したアーティストとしても知られている。
現在も人類とHIVウィルスの戦いは続けられている真っ最中であるが、近年、エイズの発症を抑えるという意味においては人間はその戦いを優位に進められているようだ。
つまり、誰かがエイズで死亡したというニュースを聞くことは、そのキャリアが順調に増えているという現状にも関わらず、あまりなくなってきている。
それに対し、ヘリングがたった31歳という年齢で死亡した1990年代は、エイズが“死の病”として人類を捉え始めていた時期であり、ヘリング自身の作品にもその恐怖はありありと描かれている。
その恐怖がくっきりはっきりと刻まれたヘリングの作品を観ることは、多くの恐怖を克服してきた人類の歴史を、確認することに等しいのだ。

(画像はWikipedia Keith Haringより使用)

2月16日の不幸

1年
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