『2002年のベルナール・ロワゾーのポートレート』

2月24日は、フランスを代表する料理人のベルナール・ロワゾーが猟銃による拳銃自殺をした日である。
バターやクリームというフランス料理を象徴する調味料の過剰な使用を否定し、“cuisine a l'eau(水の料理)”と呼ばれる独自の調理法で人気を博した料理人であり、1975年に、買収したかつての三つ星レストラン「La Côte d'Or(ラ・コート・ドール)」を1991年に三つ星に復帰させたことで知られるスター・シェフである。
しかし、神戸に同店の支店を開くなど、世界的な業務拡大で多額な負債を抱えることとなり、その独自の調理法が世界的潮流から取り残されたりすることで晩年は大きなストレスを抱えていたという。
そんな折の2003年にフランスの料理誌『ゴー・ミヨ』が、レストラン採点を19点から17点に下げ、国民的新聞である『フィガロ』紙が「ラ・コート・ドール」を三つ星に値しないと報道、そのストレスで自宅において猟銃自殺を遂げたといわれている。
その死の直後2003年3月に発表された「赤ミシュラン」において、同店は三つ星を保持していたという。
『ミシュランガイド』から始まりネット文化へと移行した現在も様々な問題を生み出している“料理店の採点”という流行文化であるが、ロワゾーの自殺はその最盛期に起きた象徴的な悲劇といわれている。

(写真はWikipedia Bernard Loiseauより使用)

2月24日の不幸

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