『古尾谷雅人主演『丑三の刻』のDVDジャケット』

2003年3月25日は、俳優の古尾谷雅人が首吊り自殺で死亡した日である。都井睦雄の津山30人殺しをモチーフにした映画『丑三の刻』をはじめ、数々の意欲的な作品での怪演で知られる大型俳優であったが、後年はテレビドラマ『金田一少年の事件簿』等のライトな作品での活躍も見せていた。しかし晩年はバラエティ化するテレビメディアへの対応を拒否してきたということもあり、俳優としての仕事量の減退や、継母との遺産相続争いに思い悩み、昼間から飲酒を続けるような荒廃した日々を送っていたことが、その死後に妻の古尾谷登志江(元女優の鹿沼絵里)により出版された著書『最期のキス』や、彼女のコメントとして伝えられている(壮絶なことにその著書は、「その存在を忘れて欲しくない」との理由で、古尾谷の墓碑の所在地で結ばれている)。そして古尾谷は、45歳の3月25日に、自宅にて首吊り自殺を決断し、実行に移した。26歳の新進気鋭俳優であった古尾谷は、20歳で30人を殺害し自害を遂げた殺人鬼を演じた時、果たして自らも自殺を選ぶことを、想像したであろうか。

(画像はDVD『丑三の刻』(2009年発売/松竹))

3月25日の不幸

1年
2003年
【自殺】古尾谷雅人【俳優】

1977年に日活ロマンポルノで俳優としてデビューし、その後1980年の映画『ヒポクラテスたち』で一般作映画に進出。その後『丑三の刻』をはじめ、数々の意欲的な作品での怪演で知られる大型俳優であったが、後年はテレビドラマ『金田一少年の事件簿』等のライトな作品での活躍も見せていた。しかし晩年は俳優としての仕事量の減退や、継母との遺産相続争いに思い悩み、昼間から飲酒を続けるような荒廃した日々を送り、45歳の3月25日に、自宅にて首吊り自殺。