『「フォチャの虐殺」で最もひどいレイプが行なわれていた場所のひとつ「カラマンの家」』写真=courtesy of the ICTY(旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷)

2007年4月7日は「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」の中でも最も残忍な大量虐殺・大量強姦が行なわれた「フォチャの虐殺」が始まった日である。ユーゴスラビアからの独立を果たしたボスニア・ヘルツェゴビナのフォチャ地域に住むボシュニャク人市民に対して、セルビア人の軍隊、警察、準軍事組織が行なった一連の民族粛正で、1992年4月7日から1994年1月にかけて約2年もの間に、2,704人もの死者・行方不明者を出し、同時に大量かつ組織的なレイプ行為が行なわれた悲惨な事件である。女性たちは複数の“レイプ・キャンプ”と呼ばれる劣悪な環境に拘留され、セルビア人兵士、警察らに定期的に強姦され続ける日々を送った。その最も有名な場所のひとつが、写真のフォチャ近郊にある「カラマンの家」である。その被害者の中には10代前半の少女たちも含まれており、セルビア人を中心とするボスニアヘルツェゴビナのスルプスカ共和国は、その事実を公式に認め関与していたということまで明らかになっている。
この近年稀に見る悲劇は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の戦争犯罪を裁く旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)検察局による「人道に対する罪」であるとされ、多くの加害者は有罪とされ罪に問われている。中には性奴隷として拉致した少女たちを友人に売り渡すような事実も判明し、とても1990年代の出来事とは思えない。数年前まで同じユーゴスラビア国民として生きていた民族間での悪夢だけに、より衝撃的である。

(画像はWikipedia Foča massacresより使用)

4月7日の不幸

1782年
【死刑】タークシン大王(Taksin the Great)【トンプリー朝の王/タイ】華僑出身のタクシーンは兵を率いて国内対抗勢力を制圧し王朝を築く。だが高僧を粛正したことにより反乱を招いて捕らえられ、処刑死。48歳没。
1803年
【獄中死】トゥーサン・ルーヴェルチュール(François-Dominique Toussaint Louverture)【ハイチ独立運動指導者】民衆を指揮し、フランス領地からの独立運動を指揮。ナポレオン軍との戦争中に捕らえられ60歳で獄中死したが「ハイチ建国の父」として讃えられている。
1850年
【死去】黒住宗忠【宗教家】霊的体験により天命を受け、神道系の新宗教のさきがけとなる黒住教を幕末の岡山県に開く。病者の救済を行うカリスマ性に皇室や公家にも信仰者は多かった。71歳没。
1926年
【死去】尾崎放哉【俳人】東大卒エリート生保マンから酒で転落、極貧の寺男生活を送りながら代表作「咳をしても一人」など五・七・五の定型に縛られない自由律俳句を確立した。炎湿性カタルにより41歳で逝去。
1945年
【戦争】「戦艦大和沈没」大日本帝国が誇った当時世界最大の戦艦・大和が沖縄に上陸した米軍を攻撃に向かう途中、鹿児島県の沖で米軍機の猛攻撃を受けて沈没。死者は3721人に及んだ。
1947年
【死去】ヘンリー・フォード(Henry Ford)【フォード社創設者/アメリカ】見習い機械工から身を起こして発明王エジソンに学び、T型フォードで大衆にモータリゼーションを広めた自動車王。脳内出血により83歳で逝去。
1954年
【死去】伊東忠太【建築家】築地本願寺や平安神宮など建築史に残る名作を設計するかたわら、建築史を創始して日本に「建築」という言葉を定着させた。建築界初の文化勲章を授章し、87歳で逝去。
1966年
【事件】「千葉大学腸チフス事件 」千葉大学医学部附属病院の医局員鈴木充(当時42歳)を、チフス菌の人体実験をした容疑で逮捕。
1968年
【事故死】ジム・クラーク(James "Jim" Clark, Jr.【レーシングドライバー/スコットランド】F1の歴史においてアイルトン・セナと並び称される夭折の天才ドライバー。ホッケンハイムのF2レースで事故死。32歳没。
1969年
【事件】「連続ピストル射殺魔逮捕」1968年10月11日より発生した拳銃による4件の無差別殺人事件の犯人・永山則夫が逮捕される。
1989年
【海難事故】「ソ連原子力潜水艦沈没」ソビエト連邦の潜水艦コムソモレツがノルウェー沿岸のバレンツ海で火災を起こし沈没。乗員42名が死亡。
1992年
【戦争】「フォチャの虐殺」紛争中だったボスニア・ヘルツェゴビナのフォチャ地区で非セルビア人の市民に対して「民族浄化」の名の下に軍による大量虐殺がはじまった。約1カ月間で2704人の市民が殺害され、数百人の女性が組織的に強姦された。
2004年
【人質事件】「イラク日本人人質事件」米軍侵攻中のイラクで日本人ボランティア3人がイラク武装勢力によって誘拐、身柄を拘束される。4月15日に3名とも無事に解放。
2004年
【死去】芦屋雁之助【俳優・歌手】幼時から旅回りの一座で巡業、喜劇俳優として活躍。画家・山下清をモデルにした『裸の大将』シリーズで人気を不動のものに。心不全のため逝去、72歳没。
2010年
【急死】木村拓也【プロ野球選手・コーチ】広島カープ・巨人でユーノリティプレイヤーとして19年間プロ生活を送る。コーチ転身後、試合前のノック中に突然クモ膜下出血で倒れ急逝。37歳の若さだった。