『歌川国芳作「相馬の古内裏」』

1861年4月14日は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の歌川国芳が死亡した日である。
当時の老中・水野忠邦が行なった天保の改革により、役者絵や美人画が禁止されるという表現への弾圧をかいくぐって、将軍家をはじめとした時の権力者たちを斬られ役に使うなどの批判精神に溢れた数々の作品を残し、庶民層から絶大な人気を博した。また、デフォルメや合わせ絵等、現代のデザインにまで影響を与える様々な技法を駆使した異能の作家である。
弘化元年(1844年)〜3年頃に描かれた作品である「相馬の古内裏」は、平将門の遺児・滝夜刃姫が妖術によって骸骨を操り亡父の遺志である謀反を起こす様が描かれている国吉の代表作。3枚の画から構成される合わせ絵の大作であり、デフォルメをされたその骸骨は医学的にも正確な図案であるといわれ、1774年に出版された『解体新書』の影響が既に社会的に及んでいることが感じられる作品でもある。またその巨大な骸骨は水木しげるらによって描かれた妖怪「がしゃどくろ」の原型になっているともされ、日本に於ける骸骨表現を決定づけた一枚であるだろう。

(画像はWikipedia 歌川国芳より。Pablic Domain)

4月14日の不幸

1759年
【死去】ジョージ・フレデリック・ヘンデル(Georg Friedrich Händel)【作曲家/ドイツ・イギリス】バロック音楽を代表する作曲家。晩年は完全に視力を失うが演奏は続行していた。74歳で死去。生涯独身だった。
1843年
【死去】ヨーゼフ・ランナー(Joseph Lanner)【作曲家、ヴァイオリニスト/オーストリア】ワルツの始祖といわれるヴァイオリニスト。42歳でチフスにかかって急逝。
1861年
【死去】歌川国芳【浮世絵師】同い年の歌川広重とともに江戸時代末期を代表する絵師。当時の老中・水野忠邦の天保の改革により役者絵や美人画の禁止という弾圧をかいくぐり、皮肉や批判精神に溢れた数々の作品を残した。64歳没。
1911年
【早世】アディ・ジョス(Adrian "Addie" Joss)【プロ野球選手/アメリカ合衆国】

クリーブランドブロンコスなどで活躍したメジャーリーグ史上2人だけの生涯防御率1点台の投手。結核からの髄膜炎のため31歳で急死。9年間の現役生活ながら通算160勝を上げ野球殿堂入りを果たしている。

1917年
【死去】ルドヴィコ・ザメンホフ(Ludoviko Lazaro Zamenhof)【眼科医・言語学者/ポーランド】現在最も使われている人工言語「エスペラント」の考案者。心臓病で死亡。没年57歳。
1924年
【死去】ルイス・サリヴァン(Louis Henry Sullivan)【建築家/アメリカ】アメリカ建築三大巨匠の一人。代表作に「オーディトリアム・ビル」等。シカゴのホテルで死亡。没年67歳。
1925年
【死去】ジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent)【画家/アメリカ】19世紀後半から活動したイタリア生まれのアメリカ人画家。フランス、イギリスで活躍する。代表作に『マダムX』『スペインの踊り子』等。心臓秒で死亡。没年69歳。
1926年
【怪死】高鐵山孝之進【大相撲力士・親方】元関脇の力士。引退後は大鳴戸親方として後進の指導にあたったが、借金のため名跡と弟子を譲り大相撲から脱退。1996年に『八百長~相撲協会一刀両断~』なる著書を出版、八百長や北の富士の批判を暴露したが、発売直前に原因不明の心不全で死去。同日同じ病院で後援者の橋本成一郎も心不全でなくなったため、事件性が疑われている。
1930年
【自殺】【早世】ウラジーミル・マヤコフスキー(Vladimir Vladimirovich Mayakovsky)【詩人/ロシア】ロシアアヴァンギャルドを代表する詩人。代表作に『革命賛歌』。パートナーだった女優のポロンスカヤと口論した直後に拳銃自殺を遂げた。36歳没。
1938年
【死去】ギリス・グラフストローム(Gillis Grafström)フィギュアスケート選手/スウェーデン】アントワープ(1920年)、シャモニー(1924年)、サンモリッツ(1928年)というオリンピック3大会連続で男子フィギュアスケート金メダルに輝いた。敗血症のため死去。没年44歳。
1943年
【獄中死】ヤーコフ・ジュガシヴィリ(Yakov Iosifovich Dzhugashvili)【軍人/ロシア】スターリンの長男。父親に認められないことに思い悩み自殺未遂を図るなど不安定な人生を送った。最期もナチスドイツの捕虜となったが、ナチスからの人質交換の打診をスターリンは断り、その事実を知ったヤーコフは絶望の余り半ば自殺のような形で銃殺されたといわれている。36歳没。
1963年
【死去】野村胡堂【小説家】1931年に銭形平次を主人公にした『金色の処女』を発表、後の『銭形平次 捕物控』シリーズに繋がった。肺炎で死亡、没年80歳。
1964年
【死去】レイチェル・カーソン(Rachel Louise Carson)生物学者】1960年代、環境問題にいち早く警鐘を鳴らした生物学者。代表作に『沈黙の春』。心臓発作のため56歳没。
1975年
【死去】フレドリック・マーチ(Fredric March)【俳優/アメリカ】代表作『ジキル博士とハイド氏』『我等の生涯の最良の年』で2度のアカデミー主演男優賞を受賞。前立腺ガンで77歳没。
1986年
【死去】シモーヌ・ド・ボーヴォワール(Simone Lucie-Ernestine-Marie-Bertrand de Beauvoir)【哲学者/フランス】サルトルと契約結婚をした事実上の妻。代表作『第二の性』で「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」とフェミニズム的視点を説いた。肺炎のため78歳で死去。
1996年
【死去】綱淵謙錠【小説家・随筆家】中央公論退社後、『斬』で第67回直木賞を受賞した樺太出身の作家。慢性腎不全のため72歳で死亡。
2001年
【死去】勅使河原宏【華道家・映画監督】いけばな草月流創始者の勅使河原蒼風の長男として生まれ、日本が、洋画を学び映画の道へ。『砂の女』等安部公房作品を映画化したことで知られる。没年74歳。
2001年
【死去】三波春夫【歌手】大ヒット曲『チャンチキおけさ』『世界の国からこんにちは』等で知られる昭和の日本を代表する歌手。「お客様は神様です」前立腺ガンを患い77歳没。
2007年
【急死】柴山薫【漫画家】『コミックヴァルキリー』で『夢幻少女ドリーマーエンゼルズ』連載中に急性心不全で死亡。42歳没。
2009年
【死去】上坂冬子【ノンフィクション作家】トヨタ自動車工業在職中に『職場の群像』で作家デビュー。代表作に『原発を見に行こう』等。肝不全で78歳没。
2013年
【死去】三國連太郎【俳優・映画監督】日本を代表する映画俳優。晩年は『釣りバカ日誌』シリーズのスーさん役で有名だが、あまりに多くの出演作があり代表作をこれと挙げられないほど多くの映画に出演した。俳優の佐藤浩市は3番目の妻との間にできた実子。急性呼吸器不全により90歳で死去。
2015年
【死去】小島功【漫画家】代表作に『仙人部落』『ヒゲとボイン』。黄桜酒造のカッパのキャラクターデザインの2代目を手がけた。脳出血で死去。87歳没。
2015年
【死去】パーシー・スレッジ(Percy Sledge)【歌手/アメリカ】『When a Man Loves a Woman』が世界的に大ヒットとなったR&Bシンガー。肝ガンのため73歳で死去。