『映画「ラビリンス」の撮影現場にてプロデューサーのジョージ・ルーカスと写るジム・ヘンソン(写真左)』

5月16日はマペット(パペットとマリオネットを組み合わせた造語)という言葉を生み出した、偉大なるマペット作家、ジム・ヘンソンが死亡したある。
全世界で、あらゆる世代の子供が今も目にしている『セサミ・ストリート』、そしてカーミットとミス・ピギーで大人たちをも魅了し続ける『マペット・ショー』の全てを産み出したアーティストであり、その独自の技術を活かした映画『ラビリンス/魔王の迷宮』の監督としても知られる人物である。
化膿レンサ球菌の毒素ショック症候群という奇異な原因で死亡したが、その死の直前まで明確な意識を持っていたために誰にもその死期は伝わっておらず、医師が非常事態と宣言したわずか20時間後に息を引き取るという極めて静かな死であった。
そして、その死の5日後、故人の遺志を継ぎニューヨーク大聖堂行なわれたのは、『聖者が街にやってくる』の流れる中、マペット総登場による極めて“フランクな”追悼式だった。
死してなお自らの生み出したものたちの世界観を壊さなかったヘンソンの思いは最高の形で残っている。彼が生み出したカラフルなマペットたちが、今も生き生きと世界を彩り続けていることがそのなによりの証明だろう。

(写真はWikipedia Jim Hensonより。Public Domain)

5月16日の不幸

1620年
【死去】ウィリアム・アダムス(三浦按針/William Adams)【航海士・貿易商/イギリス・日本】

江戸幕府の外交顧問として徳川家康に仕えたイングランドの航海士。イギリス人でありながら日本人女性お雪と結婚し、旗本としてその半生を送った。三浦は領地として与えられた三浦半島から、按針は水先案内人の意。家康没後は鎖国体制へと向かったためにその存在感は薄れていった。没年55歳。

1990年
【事故死】土家歩【俳優】

共に俳優の江藤真二郎・中原ひとみ夫妻の長男。千葉真一率いるJACに所属し、NHK大河ドラマ『徳川家康』の森蘭丸役でデビュー。その後は特撮ものの『兄弟拳バイクロッサー』バイクロッサーギン(弟)役、『宇宙刑事シャリバン』等で活躍。山中湖の友人宅からの帰路でスピードを出しすぎ大型トラックに激突、脳挫傷で死亡した。没年24歳。

1990年
【死去】サミー・デイヴィスJr.(Sammy Davis Jr. )【歌手・俳優/アメリカ合衆国】

歌、タップダンスとモノマネ等、ありとあらゆるエンターテインメントの技術を兼ね備えた20世紀のアメリカを代表する黒人スター。フランク・シナトラの"シナトラ・ファミリー"の一員として主にラスベガスで活躍した。映画出演も多数、代表作に『キャノンボール』『オーシャンと十一人の仲間』等がある。喉頭ガンで死去。死の間際まで声帯を維持するために残していた。64歳没。

1990年
【死去】ジム・ヘンソン(Jim Henson)【マペット製作者・映画製作者・プロデューサー/アメリカ合衆国】

全世界のあらゆる世代の子供が目にしている『セサミ・ストリート』、そして大人たちをも魅了し続ける良質のエンターテインメント『マペット・ショー』を産み出したアーティスト。その技術を活かした映画『ラビリンス/魔王の迷宮』の監督としても知られている。肺炎化膿レンサ球菌の感染症が原因で1990年5月16日に死去。没年53歳。

2006年
【急死】田村高廣【俳優】

サイレント映画時代の大スター板東妻三郎の長男であり、同じく俳優の亮、正和とともに"田村三兄弟"として知られる。勝新太郎とのコンビでヒットした『兵隊やくざ』シリーズ等で人気を博す。脳梗塞のため急死。77歳没。

2011年
【死去】児玉清【俳優・司会者・タレント】

東宝ニューフェイス出身の俳優であり、『パネルクイズ アタック25』の司会をその死まで36年の長きにわたり務めた名司会者でもある。芸能界随一の読書家としても知られ、『週刊ブックレビュー』の司会も務めた。胃ガンにより77歳没。