『藤村操と巌頭之感』
5月22日は学生・藤村操が華厳の滝から飛び降り自殺をし、その直前に『巌頭之感』なる文学的評価の高い遺書をその場の木に彫った日である。東京大学の前身である第一高等学校の学生というエリート少年がこの世を憂い、死んでいった様は多くの若者の共感を呼び、185名の後追い自殺者を誘発する社会現象となった(死者は40名ほど)。また、自殺直前には夏目漱石が彼の教師をしており、最後の会話が説教だったことが晩年の漱石の鬱病に繋がったとも言われている。

(写真はWikipedia 藤村操より使用。Public Domain)

5月22日の不幸

1年
準備中
1885年
【死去】ヴィクトル・ユーゴー(Victor, Marie Hugo)【小説家・政治家/フランス】世界的文学作品『レ・ミゼラブル』『ノートルダム・ド・パリ』で知られるフランス、ロマン主義を代表する作家。成功者でありながら、妻の不倫、子供の死など、悲劇の多い人生だった。肺炎で83歳没。
1903年
【自殺】藤村操【学生】第一高等学校の生徒。父親は屯田銀行の頭取。「巌頭之感」なるその場の木に刻みつけた遺書を残し華厳滝で投身自殺。エリート学生の自殺は、その文学的な遺書と共に話題となり、後追い自殺が続出(185人ほど、死者はそのうち40人)。彼の担当教師だった夏目漱石にも影響を与えたと言われている。没年16歳。
1949年
【自殺】ジェームズ・ヴィンセント・フォレスタル(James Vincent Forrestal)【政治家/アメリカ】第47代アメリカ合衆国海軍長官であり、初代アメリカ合衆国国防長官。フランクリン・ルーズベルト、ハリー・S・トルーマンという大統領2代を支え、第二次世界大戦期のアメリカ軍事で重要な役割を担った。しかし軍部と大統領の間で板挟みになり心労が重なった末に鬱病を発症、ベセスダの海軍病院に入院した。しかし入院からおよそ2カ月後、16階の病室から投身自殺した。没年57歳。
1976年
【奇妙な死】【殺人事件】オスカー・ボナベナ(Oscar Bonavena)【プロボクサー/アルゼンチン】ジョー・フレージャーやモハメド・アリとも好勝負を繰り広げたという元世界ヘビー級の強豪。生涯通算58勝(44KO)9敗1分け。後援者、プロモーターのジョン・コンフォートの妻を寝取り、その後も彼の牧場や邸宅に何度も出入りをしていたが、1976年5月22日の朝にコンフォートを尋ねた際にガードマンによって射殺された。没年33歳。
1985年
【死去】【事故死】ウォルフガング・ライザーマン(Wolfgang "Woolie" Reitherman)【アニメーター・映画監督/ドイツ】初期のウォルト・ディズニー・プロダクションに所属していた9人のアニメーター「マイン・オールドメン」のひとりで、"ディズニー・レジェンド"と呼ばれている天才絵師。後年は『101匹わんちゃん』等の長編映画の監督も手がけている。シングル・カーの交通事故で死去。没年75歳。
1990年
【死去】ロッキー・グラジアノ(Rocky Graziano)【プロボクサー/アメリカ】イタリア系アメリカ人の元世界ミドル級チャンピオン。生涯通算67勝(52KO)10敗6分け。貧しい家庭に生まれ(父親もプロボクサー)、少年期からストリートファイトに明け暮れる。少年期の8年を刑務所・感化院で過ごし、徴兵後も上官を殴って脱走した。しかしボクシングで更正、1947年、25歳で世界ミドル級王座を奪取。その波瀾万丈の生き方がポール・ニューマン主演の映画『傷だらけの栄光』として作品化された。心配不全で71歳没。
2015年
【早世】丸山夏鈴【アイドル歌手・タレント】小学校2年の頃に脳腫瘍が発見されて以来、7回の摘出手術を受けながらアイドルとして活動するが21歳で死去。その壮絶な人生はドキュメンタリー「最期までアイドル 夏鈴という奇跡」として地元福島中央テレビで放送された。