『O・J・シンプソンの逮捕を伝える『Times』と『News Week』の表紙』

1994年6月12日はNFLのバッファロービルズで活躍した殿堂入り選手、O・J・シンプソンがその元妻ニコール・ブラウンとその友人、ロン・ゴールドマンを殺したとされる日である。
 このスポーツヒーローが起こした殺人事件は、16日の逮捕からの逃走劇が生中継されたことも手伝い、アメリカの社会に新たな大きな影を落とす結果となった。さらに、O・J・シンプソンの組んだ弁護士団、通称“ドリームチーム”によって、刑事事件としては無罪に。その後の民事裁判では有罪になっている。ニコールの親族への賠償責任は負ったが、NFL選手保険は差し押さえ不可能な収入であるために、O・J・シンプソンは特になんの責任も果たさずにアメリカの社会に存在できるという結果になっているのだ。
 ちなみに、写真の2誌は同じ写真を使用しているが、『TIME』誌の写真の方がかなり黒い。悪役として仕立て上げたい意図は明らかだったが、結果としてはその報道の力も及ばなかったということになる。

(写真はWikipedia O・J・Shimpsonより。)

6月12日の不幸

1963年
【暗殺】メドガー・エヴァース(Medgar Wiley Evers)【活動家/アメリカ合衆国】

ミシシッピ州の公民権運動の指導者であった人物。自宅に帰宅したところを、 White Citizens' Council、KKKのメンバーであった白人至上主義者のバイロン・デラ・ベックウィズにライフル銃で射殺された。没年37歳。その死の直後、ミシシッピ州のジャクソンでは5,000人を超える追悼パレードが発生し、そこにはマーティン・ルーサー・キング牧師他多くの公民権運動のリーダーが集結した。1996年のロブ・ライナー監督作品『ゴースト・オブ・ミシシッピー』のモデルとしても知られることに。

1980年
【急死】大平正芳【政治家】大蔵官僚出身の第68・69代内閣総理大臣。1980年に不信任決議案の可決を受けて衆議院を解散、解散後の総選挙の運動中に心筋梗塞による心不全で急死した。没年70歳。
1994年
【殺人事件】「O・J・シンプソン事件」NFLのバッファロービルズで活躍した殿堂入り選手、O・J・シンプソンがその元妻ニコール・ブラウンとその友人、ロン・ゴールドマンを殺したとされる日である。O・J・シンプソンの組んだ弁護士団、通称"ドリームチーム"によって、刑事事件としては無罪に。その後の民事裁判では有罪になっている。
2002年
【急死】ナンシー関【消しゴム版画家・エッセイスト】独特の消しゴム版画と、辛辣な芸能批評で人気を博した消しゴム版画家。中目黒の飲食店で餃子を食べて帰宅中のタクシー内で意識不明に。そのまま病院に搬送されたが死亡した。死因は虚血性心不全。39歳没。
2003年
【死去】グレゴリー・ペック(Gregory Peck)【俳優】ハリウッド創成期に活躍した二枚目俳優。代表作に『アラバマ物語』『ローマの休日』『白鯨』等。睡眠中に肺炎のため87歳没。
2014年
【急死】永谷脩【スポーツライター】小学館に入社、『週刊少年サンデー』編集部出身のスポーツライター。主に野球の取材記事を『週刊ポスト』『Number』等に寄稿した。急性白血病で68歳没。
2016年
【テロ】【ヘイトクライム】「フロリダ銃乱射事件」

フロリダ州オーランドのゲイナイトクラブ「パルス」に乱入したオマー・マティンが自動小銃を乱射し店内に立てこもった大量虐殺事件。3時間後に特殊部隊が突入し容疑者を射殺したが、マティンを含む50人が死亡するというアメリカ史上最悪の銃乱射事件となった。犯人がイスラム教への傾倒していたことやイスラム国側が犯行声明を出したこともあり一連のイスラム過激派によるテロと目されたが、生前オマルが同性愛者を嫌悪していたということから、同性愛者へのヘイトクライムである可能性も囁かれている。