『1969年に逮捕された当時と2014年に服役中のチャールズ・マンソン』

1969年8月10日は、前日9日の女優、「シャロン・テート殺人事件」に引き続き、スーパーマーケットの経営者であるラビアンカ夫妻を殺害した日である。
9歳の頃に逮捕されて以来、34歳までのほとんどの時期を刑務所の中で過ごしたチャールズ・マンソンは、出所後、LSD等の幻覚剤を用いた洗脳で男女ともに数多くの信者を集め、カルト教団「マンソン・ファミリー」を形成していた。独自の解釈で聖書を用いたその教義は、宗教と呼べるようなものではなく、むしろ暴力的な秘密結社といったものであり、“全ての女性は罪人である”というような極端に過ぎるものであった。しかし1960後半〜1970年代というヒッピームーブメントの時流にものったこともあり、マンソンの築いたコミュニティは、多くのカルチャー・スターとともに若者層から支持されており、その交友関係にはザ・ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンら人気ロック・ミュージシャンが含まれているほどであった。前日の9日に発生した元ロマン・ポランスキー夫人、女優の「シャロン・テート殺人事件」、そして10日の「ラビアンカ夫妻」のどちらもマンソン・ファミリーの構成員による犯行であり、それを教唆したマンソンは、共謀罪の罪で終身刑に処されている。82歳の現在もマンソンは生存しているが、後年ロックバンド「マリリン・マンソン」が出現したように、アメリカ社会の悪の象徴としてもまだまだ存在し続ける“負のアイコン”である。

(写真はWikipedia Charles Mansonより使用)

8月10日の不幸

1970年
【自殺】ベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)【作曲家・音楽家】ドイツの現代音楽家。結局自分の音楽が理解されないとしてピストル自殺。没年52歳。
1977年
【事故死】【早世】山田かまち【画家・詩人】その死後に書きためた誌や水彩画が発表され、大きな評価を受けたアーティスト。17歳の誕生日にプレゼントされたエレキギターを自宅で練習している最中に自宅で感電事故死。没年17歳。
1993年
【殺人事件】ユーロニモス(Euronymous)【ミュージシャン/ノルウェー】本名オイスタイン・オーシェト。ノルウェーのブラックメタルバンド、メイヘムの中心人物でありギター・ヴォーカルを務めた。やがてインナーサークルというブラックメタルミュージシャンのサークルを結成し、教会への放火等の過激な犯罪を犯していたが、そのメンバーであるヴァルグ・ヴィーケネスに刺殺された。23カ所もの刺し傷があったといわれているが、犯人のヴァルグは正当防衛であったと主張している。没年25歳。