『イングリッド・バーグマンの「ガス灯」時のスチール写真』

1982年8月29日は、20世紀でも最も世界的に活躍した女優のイングリッド・バーグマンが乳ガンで死去した日である。
スウェーデン出身ながら、アメリカに活動の場を移してもその美しさと演技力で愛され、通算3度のアカデミー賞(『ガス灯』『追想』で最優秀主演女優賞、『オリエント急行殺人事件』で最優秀助演女優賞)を受賞した数少ない俳優のうちのひとりとなった。
そのキャリアの全盛期に、ロベルト・ロッセリーニの映画『ストロンボリ/神の土地』に出演したことがきっかけでロッセリーニとの不倫関係になり(ともに既婚者だった)、その結果、出産、結婚したことが世間からの反感を買い、一時期アメリカからヨーロッパに活動の場を移したが、それも全て理想的な女性像を演じきってきた彼女のパブリック・イメージからきた反動であったのだろう。逆に考えれば、それほどの人気を獲得していたスターであった証拠ともいえる。
その証拠に、ロッセリーニとの離婚を経てハリウッドに復帰してきた彼女は、すぐさま2つのアカデミー賞と、エミー賞という形で歓迎されている。
その生涯で4度の結婚と離婚を経験したという、女優ならではの波瀾万丈の人生を送ったイングリッド・バーグマンだったが、スクリーンに映るその姿は、“世界中の誰もが夢みる理想の女性”だった。

(画像はWikipedia Ingrid Bergmanより使用。Public Domain)

8月29日の不幸

1979年
【死去】竹鶴政孝【実業家】ニッカウヰスキー創業者。サントリー時代に山崎蒸溜所初代所長を務め、日本初のスコッチ・ウイスキーを製造した。NHK連続テレビ小説『マッサン』の主人公亀山政春のモデル。肺炎で85歳没。
1982年
【死去】イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)【女優/スウェーデン】20世紀でも最も世界的に活躍したスウェーデン出身の女優。アメリカに活動の場を移してもその美しさと演技力で愛され、通算3度のアカデミー賞(『ガス灯』『追想』で最優秀主演女優賞、『オリエント急行殺人事件』で最優秀助演女優賞)を受賞した数少ない俳優のうちのひとりとなった。67歳の誕生日に乳ガンで死去。ロベルト・ロッセリーニとの娘に女優のイザベラ・ロッセリーニがいる。
1997年
【死去】藤田敏八【映画監督・俳優】学生時代に俳優座に入り俳優として活動、卒業後は日活に入社し、『野良猫ロックシリーズ』『八月の濡れた砂』を手がけ、その後ロマンポルノ作品も数多く監督。晩年は再び役者として活躍し、鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞した。肺ガンからの肝不全で65歳没。
2004年
【死去】種村季弘【ドイツ文学者・評論家】光文社に入社し『女性自身』誌の編集を経験し書籍編集を経て独立。『怪物のユートピア』『ナンセンス詩人の肖像』等、人間の闇にフォーカスした異端文化と文学を専門に翻訳、紹介。澁澤龍彦らと1970年代アングラカルチャーを牽引する存在となる。胃ガンで71歳没。
2011年
【死去】滝口順平【声優・ナレーター】日本初の吹き替え放送を行なった声優で、民間放送初の声優でもある。アニメ『タイムボカン』シリーズのドクロベエ役や、テレビ『ぶらり途中下車の旅』のナレーション等で長きにわたり活躍。胃ガンで80歳没。
2014年
【死去】龍虎勢朋【大相撲力士・タレント・俳優・コメンテーター】花籠部屋所属の元力士。最高位は東小結。現役引退後は年寄16代放駒を襲名するも2年ほどで廃業しタレントに転向。『料理天国』等でグルメリポーターの先駆けとして活躍した。クモ膜下出血で73歳没。