『アメリカ同時多発テロ後、9月17日のワールドトレードセンター1、2、6棟の残骸』

2001年9月11日は、世界史に於いても未曾有の大規模テロ事件、『アメリカ同時多発テロ』が発生した日である。
ニューヨークにある110階建ての超高層ビル“ツインタワー”と言われていたワールドトレードセンターに、ハイジャック機が2機も突っ込み、さらにほぼ同時にバージニア州アーリントンにあるペンタコン(国防総省本部)にもハイジャックされた旅客機が突っ込んだというこの事件。死亡者は3,000人近くも出たということもさながら、生中継で次々に高層ビルへ飛行機が激突していく映像が、世界中に衝撃を与えた。当時のブッシュ米大統領はオサマ・ビンラディン率いるテロ組織「アルカーイダ」による犯行と断定し、それを匿っているとしたイラク(後に無関係であることが発覚)、アフガニスタンへの侵攻を含め、断固とした武力による「対テロ戦」を宣言。2011年5月2日にパキスタン・イスラマバードでビンラディン殺害を遂げるまでの10年間を、中東テロ勢力との戦争に明け暮れた。様々な陰謀説(たとえばオサマ・ビンラディンのルーツをCIAのスパイとするようなもの)も根強く囁かれているが、何より、アメリカが一国の都合で戦争を起こせる契機になった事件として、歴史的な瞬間だったと言えるだろう。この事件以降のアメリカの極大化、そしてその“世界規模の治安維持”が世界を動かしたのは事実である。そして、現在まで続く“西欧対イスラム”という、不幸の定式はここから始まったように感じられる。しかし同時多発テロから16年、かつてないほど独善的な指導者に導かれ、アメリカの状況も大きく変化している。果たして、アラブの東でくすぶる次の火種を、アメリカは消しに向かうのであろうか。

(写真はWikipedia September 11より。Public Domain)

9月11日の不幸

1680年
【死去】後水尾天皇【天皇】

昭和天皇に抜かれるまで歴代最長寿の天皇として知られる第108代天皇。戦国期から江戸時代を生き、江戸幕府の横暴に対抗したためか1629年に譲位し、その後4代の天皇在位時代で院政を続けた。没年83歳。

1792年
【盗難事件】「ブルーダイヤモンド盗難」

現在はスミソニアン博物館国立自然史博物館に所蔵されている45.50カラットの「ブルーダイヤモンド」(後のホープダイヤモンド)が、フランス革命のさなかに6人の窃盗団によりフランス王室の宝玉庫から盗み出される。

1905年
【海難事故】「戦艦三笠爆発事故」

日露戦争終結直後の佐世保港内で戦艦三笠の後部弾薬庫が爆発し沈没。339人の死者を出した。原因は不明。

1950年
【引退】「大相撲関脇・力道山廃業」

当時大相撲関脇だった力道山が9月場所前に自ら髷を切り廃業。原因は人種間の壁によるものとも金銭トラブルによるものとも噂されたが真相は不明。翌年プロレスラーに転向した。

1961年
【自然災害】「ハリケーン・カーラ」

カテゴリー5というテキサスに上陸したものの中では最大のハリケーン・カーラが上陸。死者43人、経済的被害は22億ドルを記録した。

1968年
【航空事故】【怪事件】「エールフランス1611便火災墜落事故」

コルシカ島のアジャクシオからニースに向かうフランス国内線エールフランス1611便が地中海上空で火災が発生し墜落。乗客乗員95人全員が死亡した。原因は機内での火災によるものとされていたが、事故から43年を経過した2011年にテレビ出演した元フランス軍秘書官ミシェル・ラティが「フランス軍による誤射が原因」と発言したために世間を賑わせた。この事故に関し、フランス国防省は現在もノーコメント。

1971年
【死去】ニキータ・フルシチョフ(Nikita Sergeyevich Khrushchev)【政治家/ソ連】

ソビエト連邦の第4代最高指導者、ソビエト連邦共産党中央委員会第一書記、首相を歴任した人物。第2代最高指導者のスターリンの死後、その恐怖政治による独裁の内側を暴露・批判し、西側との共存を図った。1964年10月の中央委員会総会での更迭要求に応え、全ての要職を辞任。ほぼ監禁状態の余生を送っていたことへのストレスからアメリカのタイム社で『回想録』を出版。後に激怒した当時のソ連首脳部にその回想録が偽物であると証言させられた。心臓疾患で77歳没。

1973年
【自殺】【怪死】サルバドール・アジェンデ(Salvador Allende)【政治家/チリ】

1970年に世界初の自由選挙により選出された社会主義政権でチリ大統領を務めた人物。アメリカによる経済制裁とCIAのバックアップを受けた軍部によりクーデターを起こされ拳銃自殺を遂げた。没年65歳。たった3年の政権に終わった。

1976年
【死去】石橋正二郎【実業家】

足袋製造業からゴム工業に進出し、一代で日本を代表する世界的企業・ブリヂストンを創り上げた創業者。地下足袋を考案した人物としても知られる。87歳没。

1978年
【死去】中平康【映画監督】

東京大学を中退して松竹に入社し、1956年の『狙われた男』で監督デビュー。スピーディでスタイリッシュな作風で『狂った果実』『月曜日のユカ』等多くの人気作を残した。1967年に、香港のショウ・ブラザーズに招かれ、『狂った果実』等の自身の作品をリメイクした際は楊樹希(ヤン・スーシー)を名乗った。胃ガンにより52歳没。

1978年
【競技中事故死】ロニー・ピーターソン(Bengt Ronnie Peterson)【レーシングドライバー・スウェーデン】

マーチ、ロータス、ティレルで活躍したスウェーデン人F1レーサー。通算123戦10勝206ポイント。1978年9月10日に行なわれたイタリアGP決勝のスタート直後のクラッシュに巻き込まれ炎上。両脚を骨折したものの会話ができたために無事かと思われたが、搬送先のミラノの病院で骨折の修復手術を受けた翌日に様態が悪化し死亡。脂肪粒が欠陥に詰まった脂肪塞栓症が原因だった。没年34歳。その年のF1選手権ではそのまま2位だった。

1980年
【医療事件】【怪事件】「富士見産婦人科病院事件」

埼玉県警が富士見産婦人科病院の理事長北野早苗を無資格診療の疑いで逮捕。子宮や卵巣をむやみに摘出する乱診乱療が行なわれているとして被害女性が訴える元理事長夫婦らは5億以上もの賠償金を支払うことに。2001年に医師・神津康雄はこの事件をねつ造だとして文章を発表している。

1985年
【保険金殺人】「ロス疑惑」アメリカのロサンゼルスで三浦和義が妻の一美を保険金殺害したとして逮捕された事件。その未遂に終わった殴打事件の容疑で逮捕された。その共犯者として矢沢美智子も翌日逮捕。
1985年
【早世】夏目雅子【女優】カネボウ化粧品のキャンペーンガールやテレビドラマ『西遊記』の三蔵法師役でスターになったアイドル女優。『鬼龍院花子の生涯』での体を張った鬼気迫る演技で、本格的な女優としての地位を確立したが、急性骨髄性白血病で急死。没年27歳。作家・伊集院静との不倫関係の末の結婚でも知られた。
1992年
【自然災害】「ハリケーン・イニキ」

カテゴリー4のハリケーン・イニキがハワイに上陸し、カウアイ島を中心に死者6名、被害総額30.4億ドルの被害を及ぼした。

2000年
【自然災害】「東海豪雨」

集中豪雨のために名古屋市を中心に伊勢湾台風以来の水害という甚大な被害が発生。静岡県、岐阜県、愛知県、三重県で合計10人が死亡、115人の負傷者が出た。経済的被害は2700億円以上ともいわれている。

2001年
【テロ】【大量殺人】「アメリカ同時多発テロ事件」ニューヨークにある110階建ての超高層ビル"ツインタワー"ワールドトレードセンターに、ハイジャック機が3機が激突、さらにほぼ同時にバージニア州アーリントンの国防総省本部にもハイジャックされた旅客機が激突するという有史以来の大規模テロ事件。死亡者は3,000人近く。当時のブッシュ米大統領はオサマ・ビンラディン率いるテロ組織「アルカーイダ」による犯行と断定し、それを匿っているとしたイラク・アフガニスタンへの侵攻を含め、断固とした武力による「対テロ戦」を宣言した。
2004年
【児童殺傷事件】「栃木兄弟誘拐殺人事件」

栃木県小山市に住む小林保徳の息子、一斗と隼人が行方不明になり、兄同居していた下山明宏が逮捕された。下山は二人を殺害し川に捨てた供述。14日に弟が、16日に兄の遺体が供述通りに発見された。下山宅に居候していた小林家が生活を支払わないことにストレスを貯めた家主の下山は、先輩である小林にできない代わりに日頃から息子たちを虐待して折り、その延長線上での殺人となった。

2006年
【死去】吉永正人【騎手・調教師】

騎手として通算2753戦461勝、調教師として3586戦199勝を挙げた人物。騎手時代は中央競馬史上3頭目三冠馬のミスターシービーのメイン騎手として知られ、"吉永スペシャル"と呼ばれる極端な追い込みや逃げ切りの戦法で人気を博した。胃ガンで64歳没。妻は『気がつけば騎手の女房』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した吉永みち子(後に離婚)。実弟の吉永良人、長男の吉永護も元騎手。

2008年
【競技中事故死】内田慶【競輪選手】

日本競輪選手会栃木支部所属の競輪選手。日本競輪学校第87期生を経て2002年8月3日に宇都宮競輪場で競輪デビュー(結果は3着)。2003年4月24日、のルーキーチャンピオンレースで優勝。同年の全日本プロ選手権自転車競技大会4km個人追い抜きで優勝し、以後2008年まで6連覇を記録。2004年4月のアジア自転車競技選手権大会4km個人追い抜きとスクラッチの二冠を勝ち取るなど将来を嘱望される自転車競技会の星であった。2008年9月11日に一宮競輪場で行なわれた第51回オールスター競輪第7レースに出走し、最終周回で落車。顔面からバンクに叩きつけら頭蓋骨を骨折。うつ伏せ状態のまま吐血し動かなくなった。そのまま病院に搬送されたが同日午後3時59分に外傷性クモ膜下出血で死亡。没年27歳。通算戦績421戦82勝(競輪)。優勝17回(自転車競技)。翌年の全日本プロ選手権自転車競技大会では、内田の7連覇がかかるはずだった個人追抜4km種目を「内田慶メモリアルレース」として行なった。

2009年
【事故死】臼井儀人【漫画家】アニメ化、映画化もされた代表作『クレヨンしんちゃん』で知られる人気漫画家。2009年9月11日早朝に荒船山に単身登山に出かけたが消息不明に。19日に、120メートル下の岸壁に転落死しているところを登山客により発見された。没年51歳。
2010年
【死去】谷啓【俳優・コメディアン・ミュージシャン】「ガチョーン」等のギャグで知られる瞬きの多いコメディアン。ハナ肇、植木等らと一世を風靡したコミック・バンド「クレイジーキャッツ」のメンバー、トロンボーン奏者としても知られ、数多くのテレビ番組や映画に出演した。9月10日に自宅の階段から転落し脳挫傷で翌日死去。没年78歳。
2015年
【自然災害】「平成27年9月関東・東北豪雨」

関東地方から東北地方にかけて大規模な集中豪雨が発生し茨城県常総市の鬼怒川と宮城県大崎市の渋井川が氾濫した。この豪雨の結果3,147棟が床上浸水、8,998棟が床下浸水となり、14人が死亡した。