『襲撃の数時間後、ガソリンスタンドに向かうサラー・アブデスラムとハムザ・アトゥ』

2007年11月13日は、翌日にかけて130人の一般人が命を落としたイスラム国による「パリ同時多発テロ」が発生した日である。
まずはオランド仏大統領も観戦していたサッカーのフランスードイツ戦が行なわれていたスタジアム、スタッド・ド・フランスでの自爆テロで市民1人が死亡。続いて、パリ10区のカンボジア料理店「ル・プティ・カンボージュ」、バー「ル・カリオン・バー」近辺での乱射により26人が死亡。さらには11区のピザ店「ラ・カーザ・ノストラ」近辺での乱射により5人、そして11区のカフェ「ラ・ベル・エキップ」近辺での乱射で19人が死亡した。そして、広く報道されることになった、アメリカのロックバンド、イーグルス・オブ・デス・メタルがコンサートを開催していた「バタクラン劇場」への立て籠もりにより、翌日の特殊部隊の突入までに89人が死亡する悲劇となった。合計130人の犠牲者を出したこの悲劇に要した時間は、たった3時間。まさに国全体を混乱させるに十分すぎる、イスラム国による同時多発テロであった。
写真は事件後に身柄を拘束された主犯各のベルギー生まれのフランス人、サラー・アブデスラムとハムザ・アトゥが事件から数時間後にガソリンスタンドに向かうところを監視カメラが捕らえた画像である。この画像だけを見るなら、「夜中にコンビニに行く若者」というような気軽さだけが印象に残り、とても個人レベルで西欧社会に戦争を仕掛けた人間とは見受けられない。このような、自国民(もしくは移民)による、生活レベルで行なわれた"感知できないテロ"は、この事件後も、アメリカと、ヨーロッパ諸国を悩ませ続けることとなった。そしてその悲劇は、人種や国籍の問題となって、今も世界を揺るがし続けている。

(画像はWikipedia November_2015_Paris_attacksより使用。Public Domain)

11月13日の不幸

1973年
【死去】サトウハチロー【詩人・作詞家】童謡『ちいさい秋みつけた』 『うれしいひなまつり』歌謡曲『リンゴの唄』の作詞で知られる詩人、作詞家。日本作詩家協会会長、日本童謡協会会長、日本音楽著作権協会(JASRAC)会長を生涯務め続けた。心臓発作で70歳没。
2004年
【薬物過剰摂取】オール・ダーティー・バスタード(Ol' Dirty Bastard)【ミュージシャン/アメリカ】ニューヨーク・ブルックリン出身、ウータン・クランのメンバーとして活躍したヒップ・ホップ・ミュージシャン。2003年のロカ・フェラ・レコードと契約成立直後にドラッグの過剰摂取で体調を崩し翌年死亡。没年35歳。
2005年
【急死】エディ・ゲレロ(Eduardo Gory Guerrero Llanes)【プロレスラー/アメリカ合衆国】

ゴリー・ゲレロとその4人の息子たちからなるメキシコ系プロレス一家、ゲレロ・ファミリーの四男。早くから空中戦を得意とした天才レスラーとして知られ、1992年には新日本プロレスに参戦し、その後はメキシコマットに参戦、マスクマンとして活動するも、自ら正体を明かして以降は素顔で戦うというメキシコマット初の存在となった。全盛期はWWEに参戦しスーパースターとして君臨。WWE王座を獲得するなど団体のエースとして活躍したが、遠征で滞在したミネアポリスのホテルで急死。死因は動脈硬化性疾患、没年38歳だった。

2005年
【死去】ショパン猪狩【芸人】アラブ人の格好で笛を吹き、壺から蛇を出す芸、「レッドスネーク、カモン!」等の決め台詞で人気を博した「東京コミックショウ」のコメディアン。中の蛇の役は妻の千重子や、娘が務めていたという。1993年に現役を退いており、2005年に心不全で死亡。没年76歳。
2007年
【死去】稲尾和久【プロ野球選手・プロ野球監督・野球評論家】

プロ野球史上最多タイ記録のシーズン42勝、前人未踏の3年連続シーズン30勝以上、連続30試合勝利、史上最短での通算200勝等々という凄まじい記録を残した西鉄ライオンズの大投手。通算276勝。1958年の巨人との日本シリーズ全7戦のうち6試合に登板、5試合の先発で4完投、第3戦以降は5連投であり、リリーフ登板した第5戦では自らサヨナラホーマーを放つなど、"神様、仏様、稲尾様"という伝説的な活躍をみせた。しかし入団以来の酷使もあって、実質8年で肩を壊して、怪我からの復帰後は以前のような活躍を見せることは叶わなかった。引退後は西鉄、そしてロッテオリオンズで監督に就任。ロッテ時代は落合博満、村田兆治等の名選手に慕われる指導者であった。2007年10月30日に手足の痺れを感じ入院したが原因は不明のまま、11月13日に悪性腫瘍で死去。没年70歳。死後、稲尾の着けた背番号24は西武ライオンズの永久欠番とされた。