『エンバーミング処理されたロザリア・ロンバルドの遺体』

1920年12月6日は、パレルモの“カプチン・カタコンベの眠れる美女”と呼ばれるロザリア・ロンバルドの死亡した日である。
パレルモの役人であったマリオ・ロンバルドの娘であったロザリアは、たった2歳で肺炎のために死亡した。その早過ぎる死を惜しんだマリオは、腕利きのエンバーマーとして知られたアルフレード・サラフィアに愛娘の遺体を委ね、公開することを臨んだ。果たして、そのエンバーミングは他のどの死体にも勝る美しさで、カプチン・カタコンベで公開されることになったが、そのあまりの瑞々しい美しさに、サラフィアの技術が注目を浴びたが、彼は長年その秘密を明かすことはなかった。1933年にサラフィアは死に、その死後80年以上も経った2009年になり、彼の遺族から秘密のレシピが公開されることになったが、その秘密の手法としてはホルマリンを体内に注入するという、当時では考えられなかった方法によるものであった。そして彼女の死から100年が経とうとしている現在も、その遺体は生々しい美しさを称えている。父親の愛情が、一人の天才の力を借り、その姿を永遠のものにしたのだ。

(Wikipedia Rosalia Lombardoより使用。Public Domain)

12月6日の不幸

1917年
【水上事故】『ハリファックス大爆発』

カナダ・ノバスコシア州のハリファックス港で軍事用の火薬を大量に積んだフランスの貨物船モンブランが停泊中のノルウェー船イモに衝突。主にモンブランに積まれていた2,600トンもの火薬類が爆発し、"人類史上最大の火薬爆発事件"といわれている。モンブランの乗員は激突後に対岸に非難し、難を逃れたが、25分後にハリファックス港に流れ着いた船は大爆発を起こし、消火員や救助員、そして多くの見物人と、住民の約2,000人が死亡、約9,000人が負傷という大惨事であり、当時人口5万人のハリファックス市の20パーセント以上が死傷した計算になる。

1989年
【大量殺人】【スクールシューティング】「モントリオール理工科大学虐殺事件」

アンチフェミニストの学生、マルク・ピレーヌが、フェミニストの殺害を狙って教室内に突入。女生徒9人のうち6人を射殺し、そのまま他の教室にいた女生徒にも乱射を続け、合計で14人の女生徒を殺害し、14人の生徒を負傷に追い込んだ。そしてそのまま自らも拳銃自殺。没年25歳。犯行の動機は幼い頃から父親に植えつけられたアンチフェミニズムであったといわれている。ちなみに、この事件を目撃した生徒がそのショックから立ち直れず自殺するという事件も発生している。

1998年
【死去】ロイ・オービソン(Roy Kelton Orbison)【歌手/アメリカ合衆国】

1964年のヒット曲『Oh, Pretty Woman』で知られるロックン・ロール・シンガー。晩年までツアーに出るなど精力的な活動を続けたが、心筋梗塞で52歳没。