『エルミア・デ・ホーリー作「アメデオ・モディリアーニ風の女性の肖像画」』

1976年12月11日は、世紀の贋作画家として知られる画家のエルミア・デ・ホーリーが自殺していた日である。
自らの作品で知られることの無かったハンガリー出身のデ・ホーリーは、ピカソ、モディリアーニ、マティス、ルノワール等の有名画家の贋作を長期にわたり制作していたが、第二次大戦中にスパイ疑惑やユダヤ人虐待で収監され脱獄するなど、生涯にわたり安定的な生活を送ることはなかった。
また、同性愛者としても迫害され、メキシコ、スペインでは贋作の疑惑から同棲愛の容疑で収監されている。
金銭的にもジャック・チェンバレン、フェルナン・ルグロらの画商に多くを奪われていたため、贋作作家でありながら商業的に成功したとは言い難い人生であった。
晩年、その人生がオーソン・ウェルズ監督の映画『Fake』(1973年)で世界的知名度を獲得したが、1976年12月11日、自宅にて
服毒自殺死しているところを発見された。
死後、デ・ホーリーのの天才的な技術は再評価され、世界各国で多くの個展が開催されている。
果たして、その技術が偽物であったといえるかは、評価の分かれるところであるが、その人生は独創性に溢れている物語だ。

(写真はGustavusより使用)

12月11日の不幸

1年