世にも珍しい「寄り目の猫」、ジャーヴィスくん! 波瀾万丈の半生とは!?
ジャーヴィス・P・ウィーズリー君(5)は、寄り目の猫。その愛らしさが大きな話題となっていると、今月12日付けの英紙「The Daily Mail」が報じています。
彼は生後1カ月で米カリフォルニア州オークランドの路上に捨てられていたところを、動物保護センターの職員に保護されました。最初の飼い主にはずいぶんとひどい扱いを受けていたようで、発見された時には上気道感染症にかかり、衰弱しきっていたといいます。
ジャーヴィス君はその後、猫好きなダリア・ケリーさんの家に預けられることとなりました。当初は「元気を取り戻すまでの間」という条件で預かることにしたケリーさんですが、その後、彼を正式な家族として迎え入れることを決めました。
彼の立派な名前は、かつてブリット・ポップの全盛期に一世を風靡したバンド「Pulp」のフロントマンであるジャーヴィス・コッカーと、「ハリー・ポッター」の登場人物であるロン・ウィーズリーにちなんで名付けられました。確かに、この二人の容姿に似ている気もしますね。
以前は獣医になるという夢を抱いていたケリーさんですが、その夢は実現せず、30年間レコード会社に勤務してきました。しかし動物を愛する気持ちは変わることなく、これまでセンターに保護された多数の動物たちを一時的に預かってきました。200匹の猫や数10匹の犬、さらにはタランチュラを世話したこともあったそうです。
そして今回、ジャーヴィス君を正式に飼うことを決意したケリーさんは、その理由について「彼がここにやってきた時、病気であるにもかかわらず、とても幸せそうに見えたのです。いつもその顔で笑わせてくれました」「生きることに前向きで、わんぱくで愛らしいんですよ」と語っています。当初は凶暴な面も見せていたジャーヴィス君ですが、決して人間を恨んでいるわけではなかったそうです。
このように今は幸せに暮らすジャーヴィス君は、ケリーさんと共に、捨てられた動物たちの里親を探す活動にも精を出しているようです。彼はとても行儀よく、人を怖がらせることもないため、活動を紹介するのにうってつけだといいます。
とても愛らしい表情のジャーヴィス君ですが、生活には支障はないのでしょうか。そこだけが気がかりであるものの、これからも動物保護活動のアイドルとして、幸せで充実した生活を送ってゆくことでしょう。
(モンペ・アザブジュバーン)
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