友人関係は偶然でなく、遺伝子レベルの出会いであることが判明
友人は自分と似たDNA構造をしていることが判明 ― 人類の進化と出会いの謎に迫る!
竹馬の友というように、普段自分の周りにいる友人は、共通の趣味や考え方があったり、たまたま学校や職場が同じだったと、偶然の出会いだと思われてきた。恋人なんていえば、まさにフォーリンラブ、なおさら偶然が重なってできた関係だと思われがちであるが、それらはなんと、「遺伝子レベルのつながり」であるという新しい研究結果が発表されたのである。ソウルメイトの根拠は遺伝子にあったというのだろうか?
■友人は4番目の従兄弟とほぼ同じDNA構造を持つ
遺伝子医学および政治学を専門にするカリフォルニア大学のジェームズ·ファウラー教授と、社会学の専門家であるエール大学のニコラス・クリスタキス教授は、マサチューセッツ州の小さな町にあるフラミンガム研究所が1948年より集めてきたデータを解析し、友人と呼ばれる関係で結ばれた人々は驚くほどDNA構造が似ていることを発見した。
ファウラー教授はBBCのインタビューに対し、「彼らは狭いコミュニティで形成されたがゆえに友人と捉えているが、それらは意識下において遺伝子構造が深く関係しているのです」と語った。狭いコミュニティというのは、後述のフラミンガム研究所の成り立ちに起因している。
彼らは小さな町からランダムに選んだ2,000人の遺伝子データから、1,400組の友人関係を見つけ、実際にそれが確認された。全米科学アカデミーの機関誌に発表された調査結果によれば、「友人とは見知らぬ他人と比べて、約0.1パーセント以上多くのDNAを共有している」というのだ。これは、4番目の従兄弟とほぼ同じDNA構造を持つことを意味している。ファウラー教授は、「我々は表面的に自分と似た人と友人関係を形成しているのでなく、実際には無意識的に、深い遺伝子レベルで関係を形成しているのです」と述べている。
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