「イスラム国」の蛮行がもとでシリアで「人喰い菌」が大発生!
「イスラム国」の蛮行がもとでシリアに「人喰い菌」が大発生中!
トカナでは、シリアで繰り広げられている数々の「イスラム国」の蛮行をお伝えしてきた。しかしそれらにとどまらず家や家族を失ったシリアの人々を更に苦しめる病気が、現地で大流行中であることをご存じだろうか?
今月3日に「DailyMail」が報じた内容によると、その病気は「リーシュマニア症」と呼ばれ、赤十字社クルド支部によると、この1年弱で重いリーシュマニア症に罹った患者数は500人以上という。そしてこの病原菌蔓延には「イスラム国」が大きく関係しているのだ。
■リーシュマニア症とは?
リーシュマニア症は、主にサシチョウバエ類によって媒介され、原虫の種類によって、「皮膚リーシュマニア症」、「内臓リーシュマニア症」、「粘膜皮膚リーシュマニア症」と3つに分かれる。皮膚リーシュマニア症は身体の見える部分に起こり、醜い瘢痕や身体の機能不全といった障害を残す可能性が高い。内臓リーシュマニア症はこの病気の最も深刻な形であり放置すれば致命的で、主な臓器が病原菌に侵され発熱、体重減少、肝臓や脾臓の腫れを引き起こす。粘膜皮膚リーシュマニア症は鼻、口、喉等の粘膜に潰瘍や粘膜自体がただれ落ちる糜爛が起きるという。
リーシュマニア症は人間と動物に共通した感染症であり、自然界では野生動物とサシチョウバエの間に伝播サイクルが出来上がっている。しかし戦争や道路建設、植林等で、人間がこのサイクルに入り込むことによってアウトブレイク(突発的な大流行)が起こる。
予防するワクチンは存在しない。予防策としては菌を持つサシチョウバエに刺されないことだが、大きさが蚊の約3分の1しかないため蚊帳や網戸もすり抜けて家屋に入り込むという。
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