「男児・眼球くりぬき事件」からみる、中国臓器ビジネス・成人向け母乳サービスの現状

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■貧困が生んだ臓器ビジネス

 貧富の格差や蔓延する拝金主義を背景に、インターネット上には臓器売買に関する情報が溢れている。
当局は取り締まりを強化しているが、対応が追いついていないのが現状だ。大規模な仲介業者も存在し、高額で取引きが行われても、闇医者や仲介業者に報酬がわたり、提供した本人にはその一割程度しか残らないようなこともある。そのため、中国版ツイッター『微博』には「肝臓売ります!」「直接取引限定」と書き込まれることもある。

 中国には約100万人の腎臓移植対象者がいるが、合法的な移植は年4000件程度。国際社会の批判から、臓器提供者の大半を占めていた死刑囚からの摘出が近年大幅に減り、提供者不足が深刻化していることも違法売買が相次いでいる理由とみられる。一昨年には、安徽省の少年(当時17歳)が「iPadがほしいから」と、ネット上で知り合った仲介業者を通して摘出手術を受け、重い障害が残る事件があった。試しに筆者が、中国の検索エンジンで「臓器売買」と検索すると簡単にいくつもの情報がヒットしたところをみると、実質野放し状態のようである。

■きわめつけは、成人向け母乳サービス

 2008年に国産粉ミルクの化学物質汚染事件が起きた中国では、自国の商品への不信感から購買を敬遠し、乳製品の輸入市場が拡大している。とりわけ化学物質に敏感な乳幼児に与える粉ミルクの需要は高い。

 しかし、そこにも貧困の影があるのだ。生後6カ月まで、母親が母乳で育児する割合は世界平均では40%とされているのに対し、中国全土では28%。都市部に限れば16%まで落ち込む。そこには共働き家庭が多い中国での、産後ケアの整備が不十分なことがあげられる。

 1人っ子政策の影響で、子育ては祖父母が行うというのが慣習化している中国では、育児休暇も短く、外資でなければ、職場に子供を預けられるような会社はほぼない。また、外出先で授乳できる場所がないなど、母乳で育児ができる環境ではないのだ。

 また、中国の一部地域では古来、「母乳は消化がよく手軽な栄養源」とされてきたことから、裕福なビジネマンらの間で、疲労回復や栄養補給の為に、乳母を自宅に雇うことがはやっているという。成人男性向けに女性スタッフを派遣している会社もあり「大人でも、スタッフの胸から直接、新鮮な母乳を飲むことができる」と説明している。同社のサイトでは、上半身裸の女性の写真が大量に表示され、自分好みの乳母を指名できるシステムになっている。ぱっと見、風俗店のサイトと見違えるほどだ。さすがに最近では、倫理的な観点から問題視する声があがっている。

 眼球くりぬき事件のようなショッキングな事件が起きなければ、較差問題によって生み出された諸処の問題は闇の中に葬られたままになっているだろう。ただ、そこに光があたるのに、このような事件がおきなくてもいいよう願うばかりである。
(アナザー茂)

※記事は、ハピズムより

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