死んだら安く宇宙に行ける!!――宇宙葬、バルーン葬など、最新葬儀事情

厚生労働省の発表によれば、2012年の死亡者数は約120万人。増加傾向は右肩上がりで、2038年には170万人に達すると推測されている。
そこで大忙しなのが、1兆5千億円市場ともいえる葬儀業界。
高齢化社会の中、死亡者数の増加に対し、火葬場や斎場不足という深刻な問題が起きているのだ。中には、“火葬するのに10日待ち”なんてケースもあり、死者専用のホテルまで登場する始末である。横浜に誕生した御遺体専用のホテル「ラステル久保山」では、1泊2万円弱で、冷却された棺の中、快適な時間を過ごすことができるそうだ。
また、そういった状況と、価値観の多様化から、まったく新しい葬儀サービスが展開され始めている。ビジネスとして、異業種からの参入も目立ち、葬儀に関連したサービスを含めると、今後さらに市場は拡大してくだろう。
2008年公開の映画「おくりびと」がヒットしたように、自らの死について考える人が増え、従来の考えに捉われない自然葬や土葬を求める人も増加しているという。
■流れ星は、故人のメッセージ?――宇宙葬
「お星様が消えないうちに願いごとを3回となえて」
そう言って見つめる星は、亡くなった親族かもしれない。
自然葬の究極は「宇宙葬」である。1997年4月21日、史上初の宇宙葬は、空中発射型のペガサスロケットに24人分の遺骨が格納され、カナリア諸島の上空11キロメートルから発射されて行われた。
このなかには、映画『スタートレック』の原作者であるジーン・ロッデンベリー氏の遺骨も宇宙へと飛び立っている。
いくら“宇宙好き”でも、死後ずっと宇宙空間を彷徨い続け、「星屑ロンリネス」状態になってしまうのではないかと心配になる人もいるだろうが、そこどうなのであろうか?
その後宇宙空間を漂い続けるとなれば、遺灰自体が「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」になってしまうようにも思えるが、実際には、地球の重力によって徐々に高度を落とし、成層圏付近で空気摩擦の熱で燃え尽き、流れ星になるのだという。
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