【理系バカ動画】男性の下心を乗せて机を滑る「超みそ汁」
――「我々はみな物語を生きている。どんな無茶苦茶も僕の手にかかればいっぱしの物語だ……」そう言ってはばからないストーリーテラー・竹内冠太がお届けするのは、おバカを真面目に科学し納得させてしまう「バカガク動画」!
今回は「みそ汁×ナンパ」という禁断のマリアージュがついに実現! バーカウンターに座る女性に目を奪われた瞬間発動する「超みそ汁」とは? まずは動画をご覧になっていただこう。
「超みそ汁」とは、バーで横になった女性に、サーッとかっこよくみそ汁を滑らせて渡すことを目的とした、世界初の制御できる「滑るみそ汁」である。日本人なら、濡れたテーブルの上でフワーッと浮遊するみそ汁のお椀を見たことがあるかと思うが、「超みそ汁」の着想はソコだ。
■みそ汁を動かすためには?
・ホバークラフトに似た原理を利用
この動画のポイントは、
•テーブルが濡れていることでお椀との摩擦が少なくなっていること
•お碗がみそ汁の熱で熱せられ、お碗の下の空間の空気が膨張すること
この2点が基礎となってい浮遊に成功しているところだ。
これは、地面との摩擦を下げて移動する乗り物「ホバークラフト」をイメージしていただくとわかりやすい。ただ、私の実験では平面の条件がシビアすぎて、少しでも凹凸があると満足に浮遊しなかった。ここは改善の余地ありである。
■みそ汁を停止するには?
逆に、茶碗を急激に冷やすと、茶碗の下の空間の空気が収縮し、気圧が下がって停止に至る。浮遊時とは逆に、茶碗の下の空間が吸盤のように机に吸い付くイメージだ。
■温度調節の方法とは?
これら浮遊/停止のための温度制御には、コンピータの冷却装置でもある「ペルチェ素子(そし)」という熱電素子を使用した。「ペルチェ素子」とは電気を通すことで温度を制御できる素子で、ワインやコンピューターのCPU冷却に使用されているものだ。
■どんな机の上でも移動できるための工夫
また、「超みそ汁」のポイントは“濡れていない机”でも動くことが可能なところだ。本気でモテたいのなら、自らの力でおマンを手なずける活路を切り開かねばならない。優秀なオスを体現するため、茶碗下部に開けた無数の穴を通して自ら水をまき、走路を確保できるようにした。
また、浮くだけでは目的地点に到達することができないので、自らみそ汁を波打たせて前進するという方法をとった(現状、波を作るのは何を隠そう手作業だ。なにか方法があれば教えてほしいところである)。曲がるためには内部で重心をコントロールすることで、これが実現した。
■まだまだ進化する「超みそ汁」
私が今考えているのは、茶碗の内部に小型のプログラムを仕込める基板「arduino」を設置し、これらの動作を制御することだ。プログラム次第でさまざまな動作が実現できるので、「ホバークラフト」を超えた「超ホバーみそ汁」の実現も時間の問題だろう。バーで目にした美女を本気で手なづけたいのなら、読者のみんなにも果敢に挑戦していただきたいところである。

■竹内冠太(たけうち・かんた)
1986年東京生まれ。80’sバブルの残り香に囚われたストーリーテラーであり、身体感覚のエキスパート。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科卒。HPはコチラ。
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