みなさん初めまして、ガジェットライターのJ4です。
iPhone5sが発売になり、その高いカメラ性能は一般のコンパクトデジカメを凌駕する勢いだ。
携帯カメラが“おまけ機能”だったのはとうの昔。もはやiPhoneで撮影された写真がアート界隈を賑わしている時代である。
■iPhone写真が50万円で売れる時代!
筆者が去年取材で訪れた、国際的フォトフェアであるパリ・フォトでも、何点かiPhoneで撮影された写真を目にすることがあった。価格は1枚約50万円~と、iPhoneで撮影された写真だからといって、安いわけではないようだ。
さらに特筆すべきは、パリ・フォトは写真の展示ではなく、アート作品としての売買を目的としていたフェア。つまり、芸術の都においても、iPhone写真はアート作品として扱われているということだ。
そしてまた、日本は世界で類を見ないiPhone大国である。マーケティングリサーチを行っているカンター・ジャパンによれば、日本でのiPhoneシェア率は47.4%。これはAppleのお膝元であるアメリカが39.3%であることからして、いかに高いシェア率かおわかりいただけるであろう。
■iPhoneの画像アプリが「Photoshop」技術を超える可能性も!?
筆者は仕事柄、一眼レフも使うし、種々のデジタルカメラも使っている。1996年に発売されたリコーのDC-2というカメラを手にしてから、今までにざっと50台は使ってきた。加工ツールとしてAdobe社のバケモノ級高機能画像処理ソフトである「Photoshop」を使ってきたが、最近思うのはiPhoneの画像アプリが極めて良質になってきているということだ。
初心者の方がPhotoshopで悩むなら、iPhoneアプリを極めたほうがいいのではとさえ思える。計らずも筆者はiPhoneユーザーなので、Android端末には疎いが、それでも今回紹介する話は参考になるはず。一億総写真家時代はとうに幕が開いているのだ。
■食欲の秋、芸術の秋、iPhoneを持って街に出よう!
初回ということで前置きが長くなってしまったが、今回は作例とともにおすすめアプリを紹介しながら加工テクニックを見て行こうと思う。アプリも使い方次第、自分なりの加工がみつかれば楽しさ倍増。それを「Instagram」などの写真共有サイトへ投稿すれば発表すれば、それでもう「表現者」というものだ。
今回の被写体は渋谷のモヤイ像。モノクロにしてちょっと不思議な世界観を演出。いつもと違うモヤイ像の表情を捉えた。ちなみに、撮影はiPhone4sだ。