【寄生虫】唇の中を移動するミミズ、その時男は……!?

 しかしここで終わらないのが生物学者。

 博士は遺伝子分析によって、これが「ゴンギロネーマ・プルカールム(美麗食道虫)」という非常に珍しい寄生虫であることを突き止める。この寄生虫は、主に家畜などの体内に寄生する“線虫”の仲間で、今まで人間に感染した例は全世界でも50件ほどしか報告されていない、特殊なケースだったという。

 アレン博士曰く「医学誌に感染を報告したのは私が始めてです。今では講義の『つかみ』に最適な笑い話ですよ。しかしそれだけではなくて、学生たちに、自分で疑問を持つことの大切さと、常識を疑って考え抜くことの重要性を教えるためにも役立っています」とのこと。

 たしかに、寄生虫が脳に住み着き、痙攣(けいれん)や癲癇(てんかん)を引き起こしたり、体内で寄生虫が増殖して、皮膚から内臓にいたるまで無数の虫がはびこり、全身虫だらけになって死亡に至るケースもある。今回、仮にアレン博士が専門家の意見を聞き入れ、ゴンギロネーマ・プルカールムを口腔内に放置していたら……。最悪のケースもあったのかもしれない。

 ちなみに、日本の国立感染症研究所が公開している資料によると、ヒトがゴンギロネーマ・プルカールムに感染してしまうのは、甲虫類やゴキブリを偶然摂食した場合であるという。アレン博士が、いつどこでこの寄生虫に感染してしまったのかは未だ見当もつかないようだが、この資料が事実であるとするならば、昨年の12月に博士は一体何を食べたというのだろうか……。
(スポンジ保父)

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