友人が心霊スポットで悪ふざけ→お尻と男性器の中間に祟りがッ…【兵庫県・夫婦岩】

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【第2章】夫婦岩の祟り

 なんとか家まで送り届けたのはいいものの、それからDとは音信普通になってしまった。いくら携帯電話にかけても出ない上、どうやら自宅にひきこもっているようだった。

 心配になったGさんがD宅を訪問してみると、玄関前でお母さんから

「今ちょっと、出れん状態やから……」

と面会を断られる始末。


(あんな訳分からんことしてるからや……祟りで死んだらどうしよう)


 不安は募るばかりだが、Gさんにはどうしようもない。


 それから一週間ほど経った、ある深夜のこと。ふらりとコンビニに立ち寄ったGさんは、店内にて自分の目を疑った。なんと、Dがいるではないか。何事もなかったかのように、雑誌コーナーにて「ブブカ」を立ち読みしていたのである。


「……お前、どうしたんや。大丈夫か?」

 おそるおそる声をかけてみたGさん。振り向いたDは、一瞬驚いたような顔を見せた。だが次の瞬間、Dはみるみる表情をゆがめ、こちらを睨みつけてきた。そして突然、バシッ! と持っていた「ブブカ」を床に叩きつけ、Gさんに向かってこう怒鳴りつけたのだ。


「あんな場所、もう二度と行かへんからな!」


 そして、ぷりぷり怒りながらコンビニを出て行ったのだった。


(…いや、完全に逆ギレやろ……)


 Gさんは、ぽかんとその場に立ちつくすしかなかった。
 

 それからしばらく経つと、Dはすっかり元に戻ったようで、Gさんとの交友関係も復活した。


【最終章】夫婦岩の恩恵

 ずっと気になっていたGさんは、夫婦岩への突撃以降、何があったのか尋ねてみたそうだ。はじめは口が重かったものの、ぽつりぽつりと当時の状況を語りだしたD。そして出てきた言葉は、衝撃的なものだった。


「実はあの時な、ずっとオ●コが痛かったんや」


 もちろん、Dは男である。


「え……? オ●コが痛いって、どういうことや!」

 なんでも、夫婦岩で失神した翌日から、お尻と男性器のちょうど中間の辺りがズキズキと疼くようになったのだという。自分でも理由が分からず不安だったので、とにかく家にひきこもっていた。しかし慣れとは恐ろしいもので「アソコが痛む以外は、別に問題ない」と感じたDは、一週間ほどして気にするのを止め、外出するようになった。

 そこで件のコンビニでの逆ギレ事件が起きた、という次第のようだ。

「あれからも痛いのは続いたけど、しばらくしたら治ったわ」

 今では、すっかり元の体調に戻っているそうだ。

 なんにせよ、心霊スポットで悪ふざけをした祟りには違いないだろう。もうあんなことはするなと釘を刺すと、さすがのDも神妙にうなずいた。

「ただな……もう一つ変なことがあって」

 最後に、Dはこんな告白をしてきたそうだ。


「オ●コが痛かった間な……なんか知らんけど、やけに女にモテてモテて仕方なかったんや……」


 あれ、なんやったんやろうな。


 そう呟くDに、Gさんは何も言えなかった。ただ、夫婦岩の意味不明の恐ろしさだけは、ひしひしと痛感したのだという。

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■吉田悠軌(よしだ ゆうき)
怪談サークル「とうもろこしの会」会長。怪談やオカルトを「隠された文化」として収集・研究している。著書に『放課後怪談部』。編集長を務める同人誌『怪処』ではオカルト的な場所を広く紹介。
怪処HP

・吉田会長の過去記事はコチラで読めます。

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