串刺し、サバ読み、2トンのエビアン… 吉本入りしたプリンセス天功を再評価!?

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■危うし!天功~北朝鮮の脅威~

 プリンセス天功は1998年に初めて、北朝鮮の故・金正日から招待を受け、平壌で公演を行った。前述の豊山犬プレゼント以外にも、天功が水槽からの脱出イリュージョンを披露する際に彼女のお肌を気遣い、2トンの「エビアン」を用意したり、天功の名を冠した奇術専門劇場を建てたり、宝石をちりばめた等身大の天功肖像画を贈ったりと、”北の将軍様”は、プリンセス天功のご機嫌をとって、自分の愛人にしようと躍起になっていたという。

 しかしながら、1999年に北朝鮮で開催された「世界芸術祭」への招待を辞退したことで、状況は一変。ゲンダイネット (2011年12月28日)の記事によると、1999年年6月、天功は日本の自宅マンションに何者かが侵入したとして警察に被害届を提出。その2カ月前、外出から帰ると棚の中に見たこともない人形が置かれており、それは前年に彼女の車内から盗まれたアンティークのミッキーマウス人形のレプリカだったそうだ。希少価値の高い人形を盗み、そのレプリカを置いて立ち去る。この手の込んだやり方は当時、北朝鮮による脅迫行為ではないかと囁かれた。レプリカ人形事件の後も、甲府市内で警察官を名乗る2人の男に拉致されそうになったことや、「金正日総書記がお待ちです。すぐに訪朝の手続きをしてください」という電話を受けたことも、天功は明かしたという。2002年、再度招待を受け平壌で公演を行ったものの、2011年に金正日が死去した際、葬儀に招待されたが、天功は参列を見送った。

「拉致されなくて良かった~。二度と行くものか!」と、心底ホッとしたに違いない。


■驚異の天功マジック、そのタネは?

 全世界で年間300ステージの公演をこなすプリンセス天功。2007年、16本の刃物で串刺しになるイリュージョンでは、コンピューターの誤作動で本当に串刺しになってしまい、全身打撲と肋骨骨折の重傷を負った。にもかかわらず、ベッカムの主治医による診察の下、激痛に耐えながら超音波で骨をくっつけ、1週間後には公演に復帰。不屈のイリュージョニスト魂を見せてくれた。

 11月8日に開いた記者会見では「プチ自慢ですが…」と前置きをしつつ、過去20年間、休みが一日もないことを明かした。

「なぜ、吉本に所属することを決めたのか?」と同会見で尋ねられると、「こんなに楽しくて面白くて。人生がすごく楽しくなる会社は日本に吉本興業しかありません。人生をかけて楽しもうと思います」と天功は語った。

 吉本興業が本当に楽しい会社かどうかは別としても、「何があってもお客さんを楽しませよう。それが私の生きる喜び」という彼女の心意気は十分伝わってくる。

 世界的な売れっ子マジシャンにもかかわらず、仕事の選り好みはほとんどせず、地方の温泉街での公演も喜んで引き受けてくれるという。前述の重傷を負った公演も、ラスベガスなどではなく、福井県鯖江市での公演であった。プリンセス天功の驚異のエンターテイナ―精神にはタネも仕掛けもないようだ。

 アメリカ企業との契約が切れる7年後、さらにはじけた姿を披露してくれることに期待したい。

■森平尚
1982年生まれ。コラムニスト。ひきこもり気味の主婦でもある。

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