ダークサイド・オブ・平成生まれ!? 板野友美~空っぽなその世界から見えてくるもの~

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■歌手としての板野の脆弱性
 
 10月5日、『めざましLIVE ISLAND TOUR 2013 in 仙台』に出演した板野。その様子が10月15日の『めざましテレビ』(フジテレビ系)で放送された。舞台裏でインタビューを受けた板野は「はっちゃけたいと思います」と意気込みステージに立った。しかし、お気に入りの曲、中森明菜の「少女A」のカバーを披露する際、歌い出しのタイミングが分からず、3回も歌い直すハプニングを起こしてしまった。この件についてネット上では 「口パクばっかやってたせいでこんなことに」「好きな曲なら練習しなよ~」といった批判の声が上がった。

 前述の『ダウンタウンDX』で「ソロになって今後どうしていきたいのか?」と尋ねられた際には「色々挑戦したい。でも一番は音楽をやっていきたい」と今後の展望を語っていた板野。目標とする歌手は浜崎あゆみ、安室奈美恵だという。しかしながら、今のままの実力で「ただなんとなく音楽が好き」というだけでは、憧れの歌姫たちの足元にも及べないだろう。


■“coreless”な板野ジェネレーション

 話は全く変わるが、皆さんはJR駅構内のトイレを利用した経験はあるだろうか? ひんやりした白い便座に腰を下ろし、横をみると、そこには無機質なデザインのトイレットペーパーホルダーが設置され、その銀色のボディには“coreless”という刻印がほどこされている。

 これは芯のない経済的でエコロジカルなトイレットペーパーの名称である。刹那的な欲望を処理するために消費される薄っぺらな存在。カラコロと乾いた音を立てて使い果たされた後には、コアさえも残らない。存在していた証明すら無くなってしまう。何だか物哀しい話である。そして、その物哀しさは、前述のエピソードから推察される板野友美の“奥行きのない薄さ”にも共通して感じられてしまう。

「ともちんを便所紙と一緒にするな!」とファンからは怒られてしまいそうだが、それは板野だけに限った話ではない。与えられたものを「本当にこれでいいのか?」と自問自答することなく消費し(または消費され)、一時の快楽や見た目の美しさだけを追求し短絡的に生きる。“ダークサイド・オブ・平成生まれ”全体への虚脱感なのである。

 話がこんがらがってしまったが、要するに、六本木のキャバクラに接待で連れて来られてはみたものの、20歳そこそこのキャバ嬢と全く話が噛みあわず、途方に暮れているオジサンのような気分とでも解釈していただければ幸いである。


■AKBという縛りと守り

 “恋愛禁止”を謳い文句に清純派アイドルのイメージを築き上げたAKB48。果てしなく生臭い順位争いと、それを巡る少女たちの強烈な自我と自我のぶつかり合い。「わたし頑張ってます!」アピールに余念のない、高橋みなみのような“熱意の押し売り”タイプのメンバーも多い中、ガツガツした感じの無いクールでおしゃれな板野友美は、黒髪で野暮ったいその他大勢のメンバーとは別格の存在だった。

 しかしながら、拘束力の強いAKBという大きな枠組みを抜けたことで、板野友美は自由になったと同時に守りも失ってしまったようだ。“やる気まんまん”で時には暑苦しさも感じさせる比較対象をAKB卒業と同時に失くしてから約4カ月、板野のポリシーのなさ、やる気のなさばかりが目立ってしまっているような印象を受ける。

「これからは、私自身がみんなに発信していきたい。そんなアーティストになりたいと思っている」と『アナザ―スカイ』で意気込みを語った板野。今後の彼女は私たちに何を発信してくれるのか?

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