世界を震撼させた未解決連続殺人事件TOP10【後編】
世界を震撼させた未解決連続殺人事件TOP10 〜シリアルキラーを考察〜【後編】
【前編はコチラ】
FBIによると、アメリカには35から50人もの現役シリアルキラー(連続殺人犯)が存在しているとのこと。別々の事件として扱われ、連続殺人事件として捜査されない事件も多く、野放しになったシリアルキラーは、まさに今、アメリカのどこかで人を殺めているかもしれない。
イギリスを震撼させた「切り裂きジャック」や「ジャック・ザ・ストリッパー」、スコットランドを震えあがらせた「絞殺魔バイブル・ジョン」、映画化されたアメリカの「ゾディアック事件」など、50年近く経った今なお、犯人逮捕に至っていない事件も多い。何人も殺せば、すぐに捕まってしまいそうなものだが、迷宮入りしている連続殺人事件は世界中にまだまだあるのだ。
今回は、世界で起こった連続(大量)殺人事件の中から、いまなお犯人が捕まっていない「恐怖の未解決連続殺人事件 第5~1位」をご紹介しよう。
■第5位 目的不明! ジップガン爆弾魔事件 (アメリカ)

1982年5月から1996年6月にかけて、ニューヨーク在住者にジップガンと呼ばれるホームメイドガンを仕掛けた郵便物が送られ、1人が死亡、4人が重症を負うという事件が起こった。亡くなった数は1人だけだが、犯人は明らかに殺しを目的として郵便物を送っていたこと、今後、また発生するかもしれないことから、今回、リスト入りさせていただいた。
最初の被害者は54歳の高校進路指導員の女性。1982年5月7日に郵送されてきた大きな料理本を「母の日のプレゼント」だと思い開いたところ、中に仕掛けてあった22口径のホームメイドガンから銃弾が発砲し、腹部を撃たれ死亡した。この事件が人々の記憶から忘れ去られた1993年10月15日、ニューヨークの元清掃局員が、スタテンアイランドの自宅に郵送されてきた大きなメダルを入れる箱を開けたところ、中に仕掛けてあったジップガンから銃弾が発砲。男性と家族の2人が重症を負った。同じような箱は1994年4月5日、ブルックリンに住む75歳の老女の兄弟宛にも郵送され、これを開けた老女が負傷。1995年6月27日、クイーンズ在住の妊娠8ヶ月の女性が郵送されてきた本を開いたところ、銃弾3発が飛び負傷。お腹の赤ん坊には命中しなかったものの、女性がショック状態に陥ったため早産してしまった。1996年6月20日、ブルックリンに住む77歳の元不動産業者の自宅にビデオが入った小包が届き、開けたところ爆発。幸い、怪我人は出なかった。
警察は、この事件全てが同一犯によるものと断定し、捜査を進めた。最初の爆破事件は、被害者と不仲だった息子の仕業とも疑われたが、1993年以降の事件と相違点が多いことから、爆破魔によるものと見られるようになった。1996年6月以降、同様の事件は起こっていないが、最初の事件と2度目の事件の間が10年以上開いていることなどから、警察は再び犯人が行動を起こす可能性があるとして警戒している。犯人の目的は何なのか、なぜ被害者が選ばれたのか、今なお多くの謎に包まれている。
■第4位 サイキックが活躍、ホノルル・ストラングラーズ (米ハワイ州オアフ島)事件

1985年5月29日から1986年4月にかけて起きた、ハワイ史上の連続殺人事件。
最初の犠牲者は軍人妻で、友人と待ち合わせしていたワイキキのクラブに行く途中に行方がわからなくなり、翌朝、ケエヒ・ラグーンで遺体となって発見された。両手は後ろで縛られ、強姦された上で絞殺。彼女はポルノビデオを扱うレンタルショップで働いており、1年前に女性従業員が2人も刺されるという事件があったことから、警察は最初、同一犯の仕業かと疑った。しかし、その8ヵ月後、その線は消えた。まったく同じような事件が起こったからだ。1986年1月14日、ワイパフに住む17歳の日系女子高生が登校途中に行方不明になり、翌日ケエヒ・ラグーンで下半身裸の状態で遺体となって発見。両手は後ろで縛られ、強姦された上で絞殺されていており、現場の状況から軍人妻を殺した犯人と同一だと警察は断定し、捜査を進めた。
しかし、容疑者はなかなか特定できず、同年1月30日に電話会社に勤める21歳の秘書が行方不明になり2月1日にモアナルアで、遺体となって発見。3月26日に行方不明になった25歳の女性が、4月2日にワイケレで遺体となって発見。4月29日に行方不明になった36歳の女性も遺体としてサンド・アイランドで発見された。3人とも1人目、2人目と全く同様の手口で強姦・絞殺されていたため、ハワイ中がパニックとなった。
5人目の犠牲者は、43歳の白人男性から「サイキックから彼女が放置されている場所は、サンド・アイランドだと聞いた」というタレ込みがあったため、発見に繋がった。犯人はサイキックを恐れてか、連続殺人は止った。警察は何人かの容疑者を逮捕したものの、証拠や決め手となるものがなく、釈放。現在に至るまで未解決となっている。
■第3位 残虐このうえない、ゲイラン・バル四兄弟殺人事件 (シンガポール)

1979年1月6日午前、治安が良いとされるシンガポールで残虐極まりない殺人事件が起きた。国民の9割が住んでいる公共住宅団地(HDB)に住む夫婦の子ども4人がめった切りにされ殺されたのだ。
ゲイラン・バルのHDBに住む38歳のタン・クエン・チャイと30歳の妻リー・メイ・イングは、夫婦で通学バスを運営しており、この日もいつもどおり6時35分に家を出た。10歳の長男、8歳の次男、6歳の三男、5歳の長女、4人の子供たちは全員寝ていたとのこと。リーは7時10分に子供たちを起こすため家に電話をしたのだが誰も出ない。心配した彼女は近隣住民に電話し、大丈夫なのか確認して欲しいと頼んだが、呼び鈴を鳴らしても、ドアを叩いても、子供たちは出てこなかった。10時になり帰宅したリーは、4人の子供たちが、浴室で重なり合った状態で血まみれになり死んでいるのを発見。全員、Tシャツとズボン姿で、頭部をめった切りされていた。長女は顔にも深い切り傷をつけられ、長男は抵抗したのか右腕を切り落とされかかっていた。司法解剖の結果、子供たちはそれぞれ20箇所以上、切られていたという。
玄関をこじあけたり窓を壊すなどの形跡がなかったこと、家の中が物色されておらず何も盗まれていなかったことから、警察は一家に恨みを持つ者による計画的犯行と断定。リーは長女出産後に避妊手術を受けおり、事件直後の旧正月に「殺人犯」という差出人から「これで子孫はなしだ。ハハハ」という年賀状が送りつけられたことから、警察はすぐに犯人にたどり着くだろうと捜査に力を入れたが予想外に難航。結局、犯人を捕まえることはできなかった。
この事件は連続殺人事件ではなく大量殺人事件であるが、凶悪犯罪が滅多に起こらないシンガポールで発生した、残虐この上ない未解決事件であるため、ご紹介した。
なお、リーはその後、再び手術を受け妊娠可能な身体になり、1983年に男児を出産。夫婦は事件のトラウマに苦しみ、野放しになっている犯人に脅えながら、生活し続けている。
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