疾患か、進化か? 「ダチョウ人間」と差別された謎の部族・ヴァドマ=ジンバブエ
通常は遺伝子の変異による障害や疾患と見なされるような症状が、実は自分自身を取り巻く環境や日々の暮らしに適応するために生じたものだったとしたら、それを一体どのように捉えればよいのだろう。ジンバブエの秘境に生きるヴァドマ族について紹介しよう。
ヴァドマ族は、ジンバブエ共和国を流れるザンベジ川の南、チルワと呼ばれる丘陵地帯に住む部族だ。彼らは「チクンダ語」と「コレコレ語」という言語を話し、野生動物の狩りや魚釣り、果物の採集などをなりわいとしている。
ヴァドマ族の住む土地へのアクセスは非常に悪く、1951年にローデシア(ジンバブエの前身となる、白人政権国家)の警察官であった英国人チャールズ・サットン氏が(恐らく)白人として初めて彼らに出会い、その時の体験を世界に紹介するまで、長らく彼らの存在自体が知られることはなかったのだ。
ヴァドマ族は、(他の部族など)外部の人間から、侮蔑的な意味合いを込めて「ダチョウ人間」などとも呼ばれてきた。その理由は、彼らの間で「欠指症」と呼ばれる遺伝性の疾患が非常に高い確率で発症するためだ。
この「欠指症」とは、世界的な統計では、その発症頻度は極めてまれなものであるが、ヴァドマ族では全人口の実に25%がこの遺伝疾患を持って生まれてくるのだという。では彼らの「欠指症」とは一体何が原因で発症し、どのような症状が現れるものなのだろうか。

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