サイボーグ精子が開発される!受精を超えた新たな用途とは?

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 以前トカナでは、ゴキブリを世界初の一般家庭用サイボーグへと改造するためのキットが、この秋より米国で販売開始となった話題についてお届けした。しかし今月12日、英「Daily Mail」を始めとする複数のメディアによって、ドイツの研究者たちが、次はなんと「精子のサイボーグ化」に成功したとの情報がもたらされた。どうやら世界的なトレンドとして、サイボーグに関する研究は私たちの想像以上に速いスピードで進行しているようだ。この「精子のサイボーグ化」の衝撃的内容と、その利用法とは……。

サイボーグ精子が開発される!受精を超えた新たな用途とは?の画像1画像は、「Daily Mail」より

 「精子のサイボーグ化」に成功したのは、独ドレスデンInstitute for Integrative Nanosciencesのオリバー・シュミット博士だ。まず博士は、長さ50ミクロン、直径5~8ミクロン(1ミクロン=0.001mm)の金属製ナノチューブ(極めて小さな筒)を開発。それらを牛の精子を泳がせた液体の中へと投入した。次に博士は、1匹の精子をナノチューブ内へと誘い込んだところで、チューブの端を細くし、逃げることができないよう閉じ込める。すると精子の頭の部分にはナノチューブが装着された状態となり、チューブ後部から少しだけ飛び出した尻尾の部分は、スクリューのような働きをするようになる。このようにして「精子のサイボーグ化」が実現されるという。

 サイボーグ化した精子は、磁気を用いた遠隔操作によって、思い通りの方向へと移動させることが可能となるようだ。シュミット博士によると、「最も困難だったのは、精子の機動性を維持するために、チューブのサイズを精子よりもほんの少しだけ大きいサイズに調整しなければならなかった点でした」とのこと。

 また、シュミット博士はこの「サイボーグ化した精子」の用途として、「もちろん、人間の精子を磁気によって卵子へと導き、受精のための手助けを行う、という用途が最も理にかなうように思えます」としつつも、「できることはそれだけではないのです」と、将来の驚くべき構想についても解説している。

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