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蒲郡ファンタジー館

初出 日刊サイゾー 2009.09.03

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さぶいぼが立つほどの美人さんです 。

この退屈なご時世に、退屈しのぎに退屈そうな場所に行ってみるシリーズ【退屈巡礼】。今回は、愛知県蒲郡市にある強烈スポット「蒲郡ファンタジー館」をたずねてみました。

 いわゆる"珍スポット"と呼ばれる施設にもいろんなタイプがありますが、大きく分けると、「まったくやる気が感じられない」ものと「こだわりが強すぎて普通じゃなくなってる」の2タイプがあるんじゃないでしょうか。今回紹介するのは、明らかに後者の「こだわり系」。その中でもかなり強烈なインパクトを発散している「蒲郡ファンタジー館」です。

 ここのこだわりポイントは「貝」。世界110カ国から蒐集した約5,000万個もの貝殻で、館内のほぼすべてのオブジェが作られているというミュージアムなのです。......とまぁ、行く前から話には聞いていたものの、正直それほどスゴさを理解していなかったところもあったのですが、実際に行ってみて、まさに「百聞は一見にしかず」とはこのことか! と実感しました。

 ちょっとした花や岩、魚たちから人魚にいたるまで、そのすべての表面がびっしりと貝で埋め尽くされている迫力! どちらかといえばもっとチープなものを想像していたのですが、むしろ造形のレベルは高く、伊達に「ファンタジー館」と名乗っているワケではない幻想的な光景です。しかし、まさに執念の塊のようなおびただしい数の貝には、美しさと同時に軽いグロさや毒気にあてられて、文字通りクラクラするほど。特に人魚などの女性像はやっぱり他よりも気合いが入っているせいか、別に「秘宝館」のようにいかがわしいところではないにも関わらず、江戸川乱歩的な妄執を感じずにはいられません。

 そしてひと通り海底のファンタジー世界を堪能したあとは、人によってはトラウマもの(フジツボやら、一時ネット界隈で流行した"蓮コラ"が苦手な人は要注意?)かもしれない、オウムガイとウニの殻でびっしりと覆われた「ノーチラストンネル」を抜け、いよいよピンクの照明が妖し~い雰囲気のエリアに。かなり淫靡なムードの人魚が登場したので、「もしかして、ここからエロ系?」と思いきや、メイン展示の「竜宮城」へ。この"寸止め感"も素晴らしい!

 そして竜宮城内部ですが、さすがメインなだけあって電気仕掛けで乙姫様たちが廻る装置などでド派手な演出がされております。モーターのゴトンゴトンという音も含めて、「ザ・昭和」という空気にあふれかえっているのもむしろいい案配。ハマる人にはとことんハマりそうな、本来の意味でのパラダイスでした。

 なにより驚きなのが、こういった施設にありがちな「メンテナンスが足りてなくてボロい」ということが一切ない点。貝のストックは、今や世界的に貴重なものも含めて十分にあるそうで、実によく手入れがされていました。なにせココ、B級スポットのようでいて、実は観光バスで団体客も来るメジャーなところですからね。まぁ、たまたまかち合った団体客のみなさんは、足早に出て行ってしまいましたが......。せっかくこんな超非現実的な奇景なのに、もっと堪能しましょうよ!


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入口からすでに貝で覆われているアクセル全開っぷり。
最近の薄味おしゃれスポットしか知らない世代には、ちょっと強烈すぎるかも。

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音と光、そしてあとは貝しか無い幻想的空間。床下まで一分のスキもなし。
いろんな意味で夢に出そう。

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やはり人魚は特に力の入り方が違うような。これでもかという執念を感じる。

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