バラバラ、食人、屍姦、ドリルで脳に穴を開けて…… 17人を殺害した史上最悪の連続殺人鬼、ジェフリー・ダーマー

■とうとう欲望の暴走に終止符が

 アパートには異様な臭いが立ち込めるようになり、管理人の訪問を受けたこともあるが、不審がられることはなかった。逮捕されるチャンスはいくらでもあったのに、ジェフリーはその都度すり抜けていったのだ。

 しかし1991年7月、ジェフリーに誘われ彼の家に入ったトレイシー・エドワードが逃げ出すことに成功。パトロール中の警官に助けを求め、警官はジェフリーの家に入り込んだ。そして、死体をバラバラにする過程を写した83枚のポラロイド写真が発見される。冷蔵庫からは人間の頭部が4つ見つかり、警官はジェフリーを逮捕した。その後の家宅捜査で冷凍庫の大量の人肉、ドロドロになった胴体が3つ浸かったドラム缶、手などをミイラにするためのクッキングポットなどが押収された。

 ジェフリーの裁判は「精神状態がどうだったのか」「心神喪失だったのか」が焦点となった。ジェフリーは「なぜ殺してしまうのか分からない」と言い、「自分は悪魔なんだと思う」と自己分析した。そして、「自分で自分が分からない。自分の行動が説明できない」とし、「有罪だが心神喪失」だと主張した。

 ウィスコンシン州には死刑制度がなく、「有罪」ならば刑務所で終身刑、「有罪だが心神喪失」なら精神病棟で監禁されることになる。陪審員は「ジェフリーの精神状態は普通だった」とし、彼は有罪となった。ジェフリーは裁判で、「被害者には、すまないことをした」と述べ、遺族に対しても、「もし自分が死ぬことにより被害者が蘇るのなら喜んでそうする」と言い謝罪。しかし、感情が全くこもっていないと、逆に多くの遺族を激怒させることになった。裁判官はジェフリーに禁錮937年の判決を下し、刑務所行きが確定した。

 1994年11月28日、ジェフリーは刑務所の浴室で黒人囚人に撲殺された。この囚人は「神の声を聞いたから殺した」と主張。精神状態は明らかにおかしかったが、彼もまた、精神病棟に送られることはなかった。

 ジェフリーはオカルトを信じていたわけではないと断言しているが、被害者の頭部や人肉などで「パワーセンター」という祠のようなものを作る準備を進めていたと明かしている。あと半年、逮捕が遅かったら、祠は完成しただろうと、まるで他人事のように語っていたそうだ。

 シリアルキラー、ネクロフィリア、カニバリズムという3つの顔を持ったジェフリーは、本人が分析するように人間の姿をした悪魔だったのだろうか。アメリカ史上最悪の異常連続殺人鬼は、死んで20年近く経った今なお、多くのアメリカ人を震え上がらせている。

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(参考)ロバート・K・レスラー著 『I Have Lived In the Monster』(『FBI心理分析官2 ~世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイリング~』)

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