インカ時代の20代女性のミイラ、死因は宗教儀式の生け贄だった!? 500年前一体何があったのか?【最新研究報告】

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 興味深いのは女性の死因です。調査によって、彼女は中南米に見られる「シャーガス病(寄生性の原虫であるクルーズトリパノゾーマによる感染症)」という感染症を発症しており、命が危険にさらされている状態であったと考えられるそうです。

 しかし彼女は「シャーガス病」で死んだのではなく、宗教儀式の生贄となって殺された可能性が高いといいます。CTスキャンによって、頭蓋骨の額部分が粉砕していることが判明したのです。鋭利な刃物で複数回にわたって刺されたことによるものだとされています。

Inca_2.jpgミイラのCTスキャン画像「PLoS ONE」より

 その後、女性はすぐにアタカマ砂漠に埋葬されたため、熱い砂と乾燥した気候が遺体をミイラへと変えました。インカ帝国において、子どもや女性を生贄として神に捧げる行為は「カパコチャ」として知られていますが、彼女もその儀式のために殺された一人であったということが、発見後100年以上の時を経て判明したのでした。彼女のミイラは、バイエルン州立考古学収集館において8月中旬まで一般公開されています。ドイツを訪れる予定のある方は、彼女に会いに行ってみてはいかがでしょう。
(ヨムノ・トルグ)

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