【タイ内乱】刷り込まれた“性器切断”の恐怖も原因だった?

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 私は、ルドルフ・グライナーです。日本と世界を研究するドイツ人です。私は、日本と世界の違いやドイツと日本の違いを研究しています。

 さて、最近タイが内乱状態になっていて、毎日そのニュースが入ってきます。非常に悲しいことに、その犠牲者が出てしまったりしているので、心を痛めています。さて、ではなぜタイでこのようになってしまうのでしょうか。1つは、タイで長らく政権をとったタクシン元首相に問題があったからですが、もう1つ裏の理由があるといわれています。それは、“インラック首相が女性だから”ということです。では一体それはどういうことなのでしょうか? まずは内乱が起きた原因からみていきましょう。


■都市に住む国民の怒りを買った、タクシン元首相の政治

 タクシン元首相は農業従事者や地方への補助金行政によって、地方人気は高かったのですが、都市部の人々からは嫌われていました。なぜなら、通信会社などを海外に売却し、その利益を独占していたからです。

 その証拠に、一時、タクシン首相が「サッカーのプレミアリーグのマンチェスター・シティを買収した」という話もあります。また、それだけの富を独占していたため、身辺警備のために、常に私兵3,000人に守られていたとも。携帯電話を使う機会が多い都心部に住む国民は、電話料金がシンガポールに逃げてしまうことに怒っていました。そして、徐々にそのフラストレーションがたまり、反乱が発生し、バンコク市内に装甲車や戦車が出動するまでになったのです。そして、タクシン元首相は、辞任し、国外へ逃亡するという事態になったのでした。

 その後、軍による暫定政権があり、現在、選挙によってタクシン元首相の妹であるインラック首相が選ばれました。はじめのうちは、期待されましたが、徐々に経済政策が少ないことや、タクシン元首相と同じく、地方への補助金と都市部への重税で不満が多くなってきたのです。さらに、インラック首相は自分の兄への恩赦を求め、タクシン元首相の帰国・復権を提案したので、一気に不満が爆発しました。


■都市部に入り交じる宗教と民族問題

 それだけではなく、宗教と民族の問題もあります。地方では「寺院」と「僧侶」が支配の重要なポジションについているため、宗教及び民族的な対立が少ないのですが、都市部はそうはいきません。民族や宗教も多く入り交じり、バンコクの場合は、一部性別がわからない人もいますね。そんな中で、タクシン一族は、中国系華僑出身でした。商才豊かな華僑であるために、自分の金銭にこだわりすぎたり、同じく商才豊かな華僑出身の有力者を掌握したため、そのほかの都市部の人々の企業倒産が相次いでしまったことが挙げられます。不満がたまりますね。

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