Oasisのジャケットにも使用された、統一教会「合同結婚式」 一体どんなものなのか?
「ここにいてくれ」「先のことなんてわからない」このフレーズにピンときた人も多いだろう。イギリスの人気ロックバンド・オアシスのシングル曲であり、メロウかつメロディアスなナンバー「Stand by me」に出てくる歌詞の意味である。

1997年に発売されたこのシングル。実は裏面に統一教会の合同結婚式の写真が使用されていることをご存じだろうか? おそらくは、合同結婚式のこの異様な?壮大な?とにかくあまり見たことのない映像をアート作品として評価したうえでの採用だろう。しかし、ジャケットの前面は、写真のとおり、長年連れ添った風の夫婦が見つめ合い、微笑み合っている写真。言ってみれば、どこにでもありそうなカットだ。
“結婚”という同じキーワードを含みつつも、インパクト的にイメージ的に全く対称的な要素を持つこの2つの写真がなぜ1つのアルバムに使われているのか…。理由はオアシスに聞かないとわからないが、それは無理そうなので、まずは統一教会の合同結婚式なるものを探ってみた。
合同結婚式といえば、統一教会の教祖が候補者の写真を見てカップルを組み、そして、結婚が決まるというものが広く知られている。プロセスは以下である。
【合同結婚式に至るプロセス】

1、合同結婚式の行われる1年ぐらい前から申し込み受付が始まる。(ここで審査があって、結婚生活に支障があるような病気などを持つ場合など、受けられないこともある)
2、申し込み時にB5版くらいのお見合い写真を提出する。
3、定期的に文鮮明氏(他界した後、夫人の韓鶴子総裁が担当)が候補者のマッチング(カップルを組む)をする
4、各教会に決定者の写真が送られてくる。
5、各教会で自分の相手の写真を受け取る。
6、合同結婚式の始まるまでに連絡を取り合って意思を確認する。
7、合同結婚式の会場へ出発。
…ということは、だ。オアシスのジャケットしかり、この合同結婚式場で結婚するまで、2人はほとんど会うこともなく、デートもせず、ボディタッチングもないままにこの会場に来ているワケだ。ほほぅ、貞潔の徳が高まるというものですね。ではでは、実際にこの結婚式に出た人はどんな気持ちなのだろうか? 2月12日にソウルで行われた合同結婚式に参加した花嫁花婿たちの感想を聞いてみた。
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